AyumiKatayama

2022年6月にnoteを始めました。プログラマー歴30年以上。C、C++、C#、VB…

AyumiKatayama

2022年6月にnoteを始めました。プログラマー歴30年以上。C、C++、C#、VB、VBA。リアルタイムシステムの組込みソフトウェアを主にやってきたました。なのでOSもCPUも様々です。その他関心のあることは、物理、数学、明治時代、死刑制度、そして辞書。コメントは大歓迎です。

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海外文学 古典コテン(二)

まぁ、この際なので勢いで(笑)。 前回はこちら。 残りを列挙してしまいましょう。 同じく右から。 何年か前に再チャレンジしたことは覚えている。 紐栞が18頁に挟まっているので、ここらへんで挫折したのだろう。 これは覚えている。再読もした。不死の薬を煽って死ねなくなった男の話。剃刀で喉をかき切るシーンは忘れられない。 SFを読みたいと思ったんだろう。 これも覚えている。 死んでしまった愛する女性を土に埋めて、その土の上に横たわる。 30を過ぎてからもう一度読み返し

    • 海外文学 古典コテン(一)

      全く手入れをしない自分の本棚を人様にさらすなどはみっともないことと重々承知はしているのたが、常々疑問だったことを書いてみようと思い立った。常々疑問つったって自分の本棚に疑問などあるはずもなかろうと、それもまたご尤もであるが疑問なのだから仕方がない。 タイトル画像は私の本棚にある有名な海外古典作品なんであるが、さっぱり記憶にないんである。内容を覚えていないということはままあることではあるんだが、内容どころか読んだ記憶さえない。いやいや、それどころか買った記憶も、ない。買った記

      • 大阪弁の部屋 Gemini と遊んでんけどな

        別にたいした理由はあらへんねんけどな。なんとなく、大阪弁で書いてみよかなと思て。最近は普段の生活でもなかなか大阪弁を使えへんねん。仕事でお客さん相手に大阪弁ばっかりというわけにもいかへんやろ。家ではたいして喋れへん旦那がおるだけやし。気ぃついたら、ちぃっとも大阪弁つこてへんねんやんか。そんなん、うちだけでもないやろ。方言なんかほとんど聞かへんやん。大阪弁も頑張っとるけど、そのうちほんまに大阪弁がきれいさっぱりなくなるんちゃうかと、そう思てな。ほな、たまには大阪弁で書いたらどう

        • 三島由紀夫『永すぎた春』

          というわけで。 その「わけ」というのはこちら→ などと、リンク先だけを示して「はい読んでください」というのは申し訳ないのでかいつまんで話すと、 昔、三島由紀夫の『永すぎた春』を読んだ時に「何故、作者は男性なのに女性の気持ちがわかるんだろう」と思ったことがある という内容であった。ただ、どこのどんな状況のどんな言葉に対してそう思ったのか、皆目記憶にない。記憶になければないで、また気になってくる。勢いに乗じてというか、勢い余ってというか。仕方がないので再読してみた。と言って

        海外文学 古典コテン(二)

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        記事

          男性作家が何故女性心理を描けるのだろう

          ということが常々疑問だった。同じ疑問を覚えた作品は過去に三つある。先日読んだ有島武郎の『或る女』はその一つだ。今回ネットを検索してみて初めて知ったんだが、『或る女』にはモデルがあるそうだ。従軍記者と結婚するもすぐに離婚。再婚のためアメリカに渡ろうとして船員の事務長と恋に落ちアメリカに上陸することなしに帰国。といったあたりは同じである。有島武郎がそのモデルと直接話をしたのかどうかはわからない。彼女から直接心情を聞いたのであればそれを小説に書けないでもないと思われるが風聞によって

          男性作家が何故女性心理を描けるのだろう

          「読書文化」は守られるのか

          こんな記事を見つけた。 これはいいかもしれない。私は図書館で借りた本が気に入って手元に置きたくて購入したという本が何冊かある。図書館と書店のタッグは私にとっては嬉しい。 書店にはほとんど足が向かなくなった。 書店は読者層を幅広く取るため、広く浅くになりがちのように思える。どんどんと新着本が出てズラズラと並ぶんだが、どうにもどれも似たように見えてくる。若いアーティストが皆似て見えるのと似た感覚だろうか。人気本を敬遠するという天邪鬼のせいであるかもしれない。いずれにしても新着

          「読書文化」は守られるのか

          有島武郎『或る女』

          え、え、え、こんな終わり方だっけ? 続きを期待して頁をめくったら、いや、青空文庫で読んだから正確には頁をめくったわけではないが、まあ要するに続きを期待してタップしたら、そこにはたった一行と(後編 了)の文字。 え? 終わり? うそ。 唐突に終わった作品というのは他にもあったな。 なんだっけ? そうだ、『雪国』。 あれも続きを期待して最後の頁をめくったら唐突に終わったのだったか。 えー、こんなで終わるのか…………。 貞世は? 倉知は? いやいや、そもそも葉子は? みんなど

          有島武郎『或る女』

          新明解国語辞典 「一目」「実に」、そして「決め球」

          発端はこちらの記事の、長い長いコメントから(笑)。 永遠に続くかと思われる数学専門の国語教師オニギリ氏との会話に出てきたものである(以降、オニギリ氏と呼ばせていただきます)。 そう言って、オニギリ氏が提示されたのが新明解の用例である。それについては後述する。 新明解国語辞典というのは三省堂が出している国語辞典である。前身は明解国語辞典。明解国語辞典は見坊豪紀氏が主として編んだ辞書で、山田忠雄氏、金田一春彦氏の協力を得て成された。用例の見坊、語釈の山田とも言われたが、明解

          新明解国語辞典 「一目」「実に」、そして「決め球」

          『「言海」を読む』を読む

          「言海」を読む というタイトルの本の読書記録というと、誰もがこんなタイトルを付けたくなるのではなかろうか。 『「言海」を読む』を読む なので、そうした。 『言海』とは何か。 著者はこういう。だが、それほど知られた辞書だろうか。私などは、つい最近、半世紀も生きてようやくその存在を知った。それは単に私が無知であったからという可能性もあるが、若い方はもとよりそれなりの年齢の方でもご存知ない方は少なくなかろうと、勝手ながら想像する。 『言海』とは、日本で初めて作られた普通

          『「言海」を読む』を読む

          佐々木譲『ストックホルムの密使』 太平洋戦争と武官

          佐々木譲『ストックホルムの密使』は小説である。先日西村京太郎の『D機関情報』について書いたところ、この本の存在について教えていただいた。モデルにしたノンフィクション二冊と共に。三冊まとめて図書館で借りてきた。どれから読むか悩むところではあるが小説が一番入りやすかろうというだけの理由でこちらから開いた。開いたと同時に止まらなくなった。通勤途中の行き帰りの電車の中、寝る前とただひたすら読み続け、563頁上下二段組を五日で読み切ってしまった。お陰で寝不足である。 物語は1944年

          佐々木譲『ストックホルムの密使』 太平洋戦争と武官

          note のコメントで紹介していただいた小説が面白くてやめられない。今も洗濯物をたたみながら横目に本をとらえつつ必死にたえている。読書にはまるのも久しぶり。楽しい。 https://honto.jp/ebook/pd-series_B-MBJ-20007-7-210057X.html

          note のコメントで紹介していただいた小説が面白くてやめられない。今も洗濯物をたたみながら横目に本をとらえつつ必死にたえている。読書にはまるのも久しぶり。楽しい。 https://honto.jp/ebook/pd-series_B-MBJ-20007-7-210057X.html

          日独伊三国同盟 - 防衛研究所

          先だって『太平洋戦争への道』を読んでいて「三国同盟」を検索した時に、次のようなものを見つけた。 日独伊三国同盟 - 防衛研究所 https://www.nids.mod.go.jp/event/proceedings/forum/pdf/2016/03.pdf そうか。防衛研究所はこういうようなものも研究しているのか。それはともかく。内容は興味深い。 だらだらとまとまりはないが、書き連ねてみることにする。 1938年夏 第一次三国同盟交渉開始ドイツ、すなわちヒトラーは

          日独伊三国同盟 - 防衛研究所

          というわけで(どういうわけ?)、大阪府立図書館に来た。まさか、再び辞書を求めてやってくるとは思わなんだ。早速、書庫から出してもらおう!…………と思ったが、「閲覧中」。「閲覧中」!? え? 古い辞書なんですけど? え? 重なる? ウソ……orz

          というわけで(どういうわけ?)、大阪府立図書館に来た。まさか、再び辞書を求めてやってくるとは思わなんだ。早速、書庫から出してもらおう!…………と思ったが、「閲覧中」。「閲覧中」!? え? 古い辞書なんですけど? え? 重なる? ウソ……orz

          『太平洋戦争への道』

          読み終えた。 読み終えはしたのだが。 時代がダイナミックに複雑に動いてゆくので全体が捉えにくい。俯瞰しにくい。太平洋戦争を始めることになった理由など、もちろん一つではないのだろうが。 各章毎に、とにかく何かを書いてみようかと思う。 第一章 関東軍の暴走 1931満州事変─1932満州国建国「満州」というと何を思い浮かべるだろうか。満州事変。私が記憶している満州というとその程度でしかない。だが、かつて日本は「満州国」という「国」を作ったことがある。大陸に一国を作り出したので

          『太平洋戦争への道』

          与謝野晶子訳『源氏物語』 四 夕顔

          『夕顔』です。 どんな物語かというと・・・。 ある日のこと。「ある日」というのは『源氏が六条に恋人を持っていたころ』である。「六条に恋人」? そんな話はまだ出てきておらん。そのうちに出てくるんだろうか。 で、その「六条の恋人」に会いに行こうとして、五条に寄った。源氏は普段二条におるので(多分)、二条から六条に行こうとして五条に寄った。そういうわけか。京都は今も一条、二条、三条、・・・と並んでいるのでわかりやすい。一千年前の平安の世から変わらぬとは、考えてみればすごいことだ

          与謝野晶子訳『源氏物語』 四 夕顔

          『D機関情報』 西村京太郎が第二次世界大戦を舞台にして書いた小説

          一時期、西村京太郎を読み漁っていたことがある。仕事が忙しい時の息抜きにちょうどよかった。 週末に5〜6冊を古本屋で買い込み仕事の合間に読む。購入した作品が重複することがほとんどなかったのには、我ながら呆れるというか感嘆するというか。一気に読んだのがよかったのかもしれない。トラベルミステリーシリーズはそのどれもがとにかくよく似ていて、というより主要登場人物がほとんど同じなので、時間を空けて読むとおそらくは読んだのか読んでいないのか判断は難しくなっていたろうと思われる。 西村京

          『D機関情報』 西村京太郎が第二次世界大戦を舞台にして書いた小説