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2023年アトリエの出来事

今年最後の満月。今年卯年の絵を描いた時自分の絵を見て「実直で地道な、小さくも確かな前進をする年になるんだろうな」と思ったものだったが、始まってみれば飛んだり跳ねたりという暴れ兎のような有様だった。まあ今思えば、このアトリエがそんな風になるはずもなかった。

私は毎回写真や動画で子供らのことを記録している。彼らの創作の流れが記録の目的だったが、撮った写真を見ていると段々と日常的な風景や子供らの雰囲気などの写真が増えていた。記憶容量がおちょこサイズくらいしかない私なのに、見返すとほぼ全ての情景を思い出せる。彼らが私の時間に深く射し込んでいることを実感した。

まあ、間違いなく子供らは私にとって最も密な人間関係だ。毎週丸一日一緒に過ごす人など、他にはいない。

●1月

子供らの共同制作。年末に突如としてやり初め、これは展示のメインビジュアルになった。とても好評だった。
年明け最初のアトリエ。寒い中みんな厚着して制作。
竹職人眞崎愛さんが来てくれて、私以外の刺激。
アトリエ全凍結
水道もトイレも使えず。雪をストーブで溶かして絵の具に使う子供ら。トイレは近所の公民館を地域の方が貸してくれた。
寒いのでストーブの周りに詰まって制作。自分で環境を整えて制作。ドイツのある学校は、まずその日の自分が安心する空間作りから1日が始まるのだそうだ。どんな位置に、どんな空間で、誰と共有するか、もしくは一人で。その日の自分に問いかけて、自分のために自分で場所を作るのだ。それはとても素晴らしいと思う。

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