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竹刀でホームラン~婚活迷子の16年~①

 久々に独身時代の「戦友」と会った。
 彼女達はまだ婚活呪縛の渦の中にいる。2年前まで、紛れもなく、一番深い深い渦の中にはまり一番迷子になっていたのは私だった。

 学生時代の頃は、寝てても30歳までには自然にいいひとに出会え、結婚して子供が2人くらいいる人生が「当たり前」と思っていた。

 ひとり、ひとりと結婚が「当たり前」のように決まり、またひとり、またひとり「当たり前」のように母親になっていった。

 すぐ近い未来に私も同じような状況になると、友達の話を真剣に聞いてシュミレーションしていたが、いつのころかもうこの人生に追いつく事は無理と思い始めた。

 その頃から友達付き合いも変えていった。ついていけない子育ての話や旦那の愚痴、狭い世界での会話にズレが生じていたのはお互いだったと思う。
 当時、有難い事に、次々とアラサーアラフォー独身の女友達が出来た。
状況が手に取るようにわかり、社会的は仕事の立場ももう新人の扱いではなく責任も増してきて、恋愛だけに没頭も出来ないがどんどん婚活市場から「売れ残り」になっている現実をかみしめていた。
 偶然かもしてないが、友達は皆、壮絶な人生とは無縁で、恵まれた家庭環境で育ち、大学まで出してもらえて、ちゃんと仕事をして、なんなら美人ばかりだった。


なぜ結婚が出来ない。


もう七不思議のレベルだった。
「美人さんだから選んでるのよ」と周りに言われるのがもう嫌味にしか聞こえないと皆嘆く。ぼーっともしてないのに結婚出来ない、結婚願望があるのに結婚が出来ない。出来ないのではなく、出会えない。

そして、話の最後にはお決まりのように
 「〇〇ちゃんに、ちんちんが付いていたらいいのにね」と
お互いの性が同じ事を嘆きながら、ビール片手に酔っぱらっていた。

 嫌ではなかった。正直楽しかった。

 楽しかったのがいけなかった・・・気が付けば、40代が目の前に来ていた。
そんな時にコロナが来て、もう「オヒトリサマ人生」に大手を打っていた。



 先日、戦友を見て感じた・・・


「こんなに・・苦しかったっけ・・・」


 勝ち組のたわごとではない。久々の子供もいない電車の中で一人昔の自分の婚活人生でであったクズ男達が次々と頭に出てきて
怒りで泣けてきた。


 婚活を完全に諦めた、ちょうど2年前のこの月に夫に出会った。
初めてあった時は、キュンともドンとも何も感じなかったが、
今私の横には6か月になる小さな命と、犬がいる。


 人生は本当にわかからない。
なぜか帰りの電車でnoteにこの思いを書きたくなった。

 もうやっと・・・やっとこの苦しく長い婚活人生は「卒業」出来たが
今このタイトルで読んでくれる人がいるなら、個人的な考えになるが
少しでも何かのヒントにならないかと感じた。
「当たり前」のように結婚できた人の話なんて何の役にもたたない。
だからとんちんかんなアドバイスでも平気でいう。

 蓮舫がいい例である。給料をあげれば、皆結婚できて少子化に歯止めがががるという公約を、都知事選でした。
25歳で結婚して子供二人いる、人生勝ち組は思考回路が違う。金があれば結婚が出来て、子供が自然に増える・・・お花畑かと思う。
だから色々な事がズレていてもあんなに勝気に行けるのだと思う。
だから選挙も惨敗になる。何もわかってないのだ。他人に激辛自分に激アマの人は・・・


 話がそれてしまったが、苦しい環境は似た境遇の人にしかわからないものである。これは20代で悩んでいる子にもまだまだ分からない感情だろうし、バツイチの人にもまた少し感情がずれる。何もしないで世の中にただ嘆いている人にも響かないと思う。(もちろん20代でも焦るし、バツイチでも焦るのは十分理解している)

 「頑張っている」アラフォーアラフィフ婚活女子が読んでくれると嬉しいなと思い、しばらく書こうと思う。
 もちろん結婚迷子な男性にも
ぜひ読んだ頂きたい。「完璧なオレ」が残ってしまっている現実を・・・

                         〜続く〜

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