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竹刀でホームラン~婚活迷子の16年~②

「竹刀でホームラン」この意味が分かれば、
 結婚に少しだけ近づいていると思う。

 私の人生約16年、全く結婚に結びつかない無駄な恋愛に振り回された。
 特に33歳を過ぎてからは「ひどい」のヒトコトに尽きる。


 何事も渦中にいるときは分らないものだ。
今その渦から抜け出して
この苦しい婚活人生を振り返るとこの言葉に尽きる


 私は大リーグでホームランを剣道の竹刀で
    打とうと本気で考えていた。


 というか、「バット」がこの世にあることを知らずに、竹刀で打つ練習をずっと続けていたというのが正解かもしれない。

  素振りの練習を死ぬほどして(剥がれるほど「自分磨き」をして)
  フォームの練習を死ぬほどして(仕事やお金の管理を年相応に頑張り)
  試合にでた(お見合いやアプリ婚活で新しい男にあう)



  竹刀でも振り続ければたまには球にはあたる。

  しかし軽い「ヒット」はでても
  「ホームラン」はやはり無理なのだ。


   大谷選手でも無理。
 ホームランを打つ前に竹刀が折れる。


  だけど、私はこの世にボールを
  打つ道具は「竹刀」しかないと


       思い込んでいた

  テニスラケットでも知っていたら、
 もう少し飛ばせたかもしれない。
 しかし、これでもやはりホームラン(結婚)は打てないのだ。


  では、この「竹刀」とは
     何を指すのか考えてみた。


 私の答えは「少女漫画レベルの完璧な二次元男性像」だったのかもしれない。

 顔、身長、学歴、収入、家庭環境、資産、性格、センス、食の好み、相性・・・他諸々の理想


 こんなマンガの世界の男をどこかで
 求めていたから、いくら振っても振っても、
 球(現実の男)が来ても打てないのだ。


    だって全然違うから・・・・


 そんなつもりはないと、ひとつひとつ歳を重ねるごとに思っていたが、
厄介な事にどんどんと、体力とフォームが整っていく為、
「絶対打てる」とだんだん勘違いが大きくなっていった。

 もう長嶋茂雄が打席にたつようなものである。
過去はすごくても、もう「年齢」では若い人に勝てるわけがないのだ。



    それをわかっていなかった。


                 ~続く~

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