橘あやと

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最近の記事

#8 夜職に染まるまで《ホスト編》

そんなこんなで、自分なりのやり方を模索しながらだんだんと売上も伸びていき、お金もだんだん溜まってきたので、一つのイベントを節目に引退を決意しました。 そのイベントがバースデーイベントです。ホストを始めておよそ2年経った頃にもなると、最初はただの大学生だったのが化粧や髪型、服装なんかも変わってきてかなりホストらしくはなってきたかと思います。当時大学を辞めて、ホストを全力でやって稼ぐことが目的でしたが、お金も溜まり夜の知識を得ていくと、自分のお店を持ちたいというのが強くなってきま

    • #7 夜職に染まるまで《ホスト編》

      なんとかR社長からの疑いが晴れた僕は今まで通りの仕事に戻ることが出来ました。 ですが、爆弾の疑いをかけた2人は僕のことをあまり良く思ってないのは明白でした。それからも陰湿な嫌がらせは続きました。でも言い返すことは出来ない、自分の方が売れていないのだから。売れれば偉い、売れればかっこいい、売れれば正義、どんな人間でも売上さえあれば歓迎されるのはどこの店舗でも同じです。 僕は売れるしかなかったのです。 そんな中で一つ僕の行動に変化はありました。 もちろん先述した出会い系やキャ

      • 番外編 中洲体験入店レポ

        中洲ホスト体験入店レポート 入店した際のリアルな給料システムなどを詳細に聞いています。 業界的にあくまでも体験入店ですので、本入店したら説明と違うというパターンもあるかと思いますが、そちらの責任は負いかねます。 2023/7時点ですのでその後変更等のある店舗様もあるかと思いますので、ご了承ください。 おすすめ度は★で表してます。 また最後には体験入店を行う上での賢い立ち回りや、いい印象で終われるようなポイントを記載しています。有料にはなりますがかなり厳選されかつ、中々他では

        有料
        300
        • #6 夜職に染まるまでホスト編》

          入店から約半年経った2017年の冬、少しずつお客様も出来てきてきました。なんとか普通の生活が送れるレベルの給料をもらうようになった僕に起きた事件というのが、先述したいじめが確信的なものになったことです。 元々あったいじめに近いようなものというのが、ミーティングで身に覚えの無い内容で注意を受けたりなどで悔しさはありましたが、言い返すこともせず受け入れていました。しかし、確認的になったいじめというのが爆弾行為の捏造でした。 そもそも爆弾行為とは他のキャストを指名している女の子と

        #8 夜職に染まるまで《ホスト編》

          #5 夜職に染まるまで《ホスト編》

          ホストという業界で売れるというのも全く簡単ではないです。ホスト業界に飛び込んだ人間の9割が満足な結果を得られず辞めていくのが当たり前の業界です。僕はホストという業界において絶対にタブーとされる爆弾(他の指名のお客様と連絡を取ったり、秘密裏に会う行為)という行為以外は何をしてもいいと考えております。 どんな手段を使ってもいいと考えた僕は営業時間の前後はともかくキャッチ(ナンパに近い状態)を行い自身の連絡先を増やしました。もちろん繁華街に人がいる時間というのも限られますので、人が

          #5 夜職に染まるまで《ホスト編》

          #4 夜職に染まるまで《ホスト編》

          集団寮での生活は想像できないほど過酷でした。 僕の想像している集団寮は各個人に最低限の個室がある、もしくは2人1部屋ほどは与えられる学生寮のようなものでした。しかし、入居した寮は間取りは2Kに対して4人での生活、また各個室などではなく奥の部屋に行くには手前の部屋を経由しないといけないため、プライベートは完全にない状態でした。さらに、その寮に入っている方々というのもR社長がスカウトして集めた人材です。年齢も職歴もバラバラですので、考え方もバラバラで寮の中はゴミ屋敷そのものでした

          #4 夜職に染まるまで《ホスト編》

          #3 夜職に染まるまで《ホスト編》

          ホストを始めたばかりの時は、本当に右も左も分からず、ぼんやりとしたイメージでした。そのイメージというのも、女性経営者などが来店し、キャストの中からイケメンを選び高額を使っていくところだという安直な考えで、待っていればお客様がきてくれる、いつかは選ばれる時がくるという甘いものでした。 しかし、その甘いイメージは簡単に打ちのめされました。僕がホストを始めたのは2017年8月頃でしたが、その時に来店されるお客様というのはほとんどが風俗店などで働く方でした。また、連日お客様が来店し混

          #3 夜職に染まるまで《ホスト編》

          #2 夜職に染まるまで《ホスト編》

          大学は夏休みに入り、僕はもっと効率のいいバイトは無いかと思い探していました。 そんな中で、夜中に繁華街の公園で黄昏ていると派手目な見た目をした30歳前後と思われる男性に声を掛けられました。 声を掛けられた内容はと言うとホストをオープンする予定でキャストを探しているとのこと。その男性は、僕が当時もっていた悩みや不安などをたくさん聞いてくれて、自分の価値を自分自身で見出せるのがホストという仕事だと教えてくれました。 この男性こそ、僕が夜の世界に染まる一番のきっかけとなったR社長

          #2 夜職に染まるまで《ホスト編》

          #1 夜職に染まるまで《ホスト編》

          続きまして僕が夜職をなぜ数年も続けているのか、僕の経歴について出来る限り詳しくお伝えさせて頂きます!! まず僕の高校はいわゆる自称進学校と言われる、県立高校で国公立大学への進学を強く勧められる高校でした。 もちろん僕も担任の先生や学年主任の先生などから国公立大学への道を強く勧められました。 あまり出来のいい僕ではなかったですが、なんとか近隣の県の国立大学への進学が決まりました。 実家はあまり裕福と言える家庭ではなく、奨学金を借りての進学となりました。 大学に入学直後、僕

          #1 夜職に染まるまで《ホスト編》

          ずっと夜職だからこそ

          まずは初めに! 僕がnoteを始めようと思い立った理由と、僕の自己紹介をお伝え出来たらとおもいます。 僕がnoteを始めようと思い立った理由ですが 僕は18歳の夏、19歳になる手前から25歳の今現在に至るまで夜の仕事、いわゆる夜職で生計を建てて来ました。その6年ちょっとの時間ですが、一つの業種では無く様々な経験がしたいと思いいくつかの業種で働きました。 その中で、今後の人生に役立つこと、みなさんにもぜひ知ってて欲しいことなど多くあり、それを皆様に発信できればと考えました。

          ずっと夜職だからこそ