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#7 夜職に染まるまで《ホスト編》

なんとかR社長からの疑いが晴れた僕は今まで通りの仕事に戻ることが出来ました。

ですが、爆弾の疑いをかけた2人は僕のことをあまり良く思ってないのは明白でした。それからも陰湿な嫌がらせは続きました。でも言い返すことは出来ない、自分の方が売れていないのだから。売れれば偉い、売れればかっこいい、売れれば正義、どんな人間でも売上さえあれば歓迎されるのはどこの店舗でも同じです。
僕は売れるしかなかったのです。

そんな中で一つ僕の行動に変化はありました。
もちろん先述した出会い系やキャッチは続けつつ、それまで指名でご来店のあった姫様方に負けたくない、勝ちたい、上にあがりたいというのをはっきりと明言するようになりました。その言葉というのが営業としてお金が欲しくての発言ではなく、僕の本心から出た言葉でした。その言葉があったからか売上もさらに順調にあがりました。
ひとつ僕の中で気付きとしてあったのが、本音で話した言葉というのは伝染するということです。
今考えれば当たり前のことですが、やる気のない人間にお金を払いたいとは思わないものです。
お金を使うに値する人間というのはそこにそれだけの熱量があるということを痛感しました。

後述する内容にはなりますが、
女の子にお金を使ってもらうにはその金額に見合う熱量が必要です。建前で借金がある、夢を追いかけたいなどと言っても女の子には見透かされるし、仮に騙せたとしてもすぐにボロが出ます。もちろん夢のために頑張りたいというのであればそれに見合う熱量で、それを実現する動きを女の子に感じてもらって初めてお金が動くんだと今でも強く思っています。

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