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#2 夜職に染まるまで《ホスト編》

大学は夏休みに入り、僕はもっと効率のいいバイトは無いかと思い探していました。
そんな中で、夜中に繁華街の公園で黄昏ていると派手目な見た目をした30歳前後と思われる男性に声を掛けられました。

声を掛けられた内容はと言うとホストをオープンする予定でキャストを探しているとのこと。その男性は、僕が当時もっていた悩みや不安などをたくさん聞いてくれて、自分の価値を自分自身で見出せるのがホストという仕事だと教えてくれました。
この男性こそ、僕が夜の世界に染まる一番のきっかけとなったR社長です。
僕にホストの知識や、夜の世界の常識を教えてくれたのも、このR社長です。

18,19歳ぐらいだったあやと少年にとってこの出会いは運命のように感じて仕方なかったです。
僕はこの人の元で自分自身の価値を見出して、ホストとして一人前になり、必ず誇れる人間になると信じて止まなかったです。

それからはR社長のもとで必死に働きました。最初はもちろん、そう簡単に売上が作れるものでもなく、たくさんのことを学ぼうと全力でした。
自分の価値を自分自身で見出すことに必死だった僕は、大学の友達やバイト先の方々の反対を押し切り、夏休みが明けるタイミングで大学を辞めてしまいました。
大学を辞めたことは今でも後悔していません。
むしろ、後悔しないように、自分の選択を肯定出来るように必死でした。

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