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#5 夜職に染まるまで《ホスト編》

ホストという業界で売れるというのも全く簡単ではないです。ホスト業界に飛び込んだ人間の9割が満足な結果を得られず辞めていくのが当たり前の業界です。僕はホストという業界において絶対にタブーとされる爆弾(他の指名のお客様と連絡を取ったり、秘密裏に会う行為)という行為以外は何をしてもいいと考えております。
どんな手段を使ってもいいと考えた僕は営業時間の前後はともかくキャッチ(ナンパに近い状態)を行い自身の連絡先を増やしました。もちろん繁華街に人がいる時間というのも限られますので、人が少なくなってからは寮に戻りSNSに尽力しました。
当時はキャッチ行為の取り締まりが今よりも弱く、売れていないホストの定番でした。また、当時は今のようなマッチングアプリもほとんどなく、流行っていたのはギャルルというアプリで出会いの主流となっていました。

まずは定番となっていたキャッチとギャルルを時間が許す限り行なっていました。もしも、それでも時間が余った時はYouTubeなどで歌舞伎町の売れっ子ホストの発信している動画を見て技術を盗む目的で、内容を要約しノートにまとめていました。

そのような行動のおかげか、入店して半年ほど経つ2017年の冬ごろには連絡先も徐々に増えていき、女の子の特徴を忘れないようにリストを作るようになりました。お金はかけられなくとも会うことはできたのでともかくマメに会うのを意識し、少しでも好印象を持ってもらえるように努めました。(詳しい内容については別noteにて記載させて頂きます)
そして、お客様と呼べる方が数人は出来てきました。普通の生活が送れるレベルの給料が貰えるようになった頃、とある事件が起こりました。

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