あやたか

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最近の記事

結果主義と過程主義

世の中には結果が全てという結果主義と、結果よりも過程を大切にしろという過程主義がある。結果主義においては過程はどうでもいい。結果が良ければどれだけ他人に迷惑をかけようとも、自分を痛めつけようとも別に問題ない。結果の為にアル中になろうとも薬物依存になろうとも、周りの人間から嫌われて孤独になろうとも目的が達成されればそれらの過程は正当化される。 一方で過程主義においては、結果が出なくても、それがどれだけ自分にとって悪いものでも、過程において他人に迷惑をかけない、自分を労る、不正

    • 地獄とは他人のことである

      人は情け深く、公正で善良である。他人のために涙を流し、そうした涙がまた人に喜びをもたらす。物語をこしらえてはそれに涙する。それは物語がアンリアルなイデアだからである。私達が生きる現象界には物語のような損得を越えた友情も愛情も存在しない。人は倫理の仮面を被り、八方美人な振る舞いをする。それは義務感と超自我から出発した振る舞いであり、良心や善意からではない。人は自己保身のために好きでもない他人にヘラヘラと愛想笑いを振りまく。それは偽りであり、打算的で見返りを期待しての行為である。

      • VRCでリアル女性をゲットする方法

        はいどーもVRCナンパ師のカイトです!!! 今回の記事ではVRCでリアル女性とお砂糖したい!リアルお付き合いしたい!という男性ユーザーのための内容となっております!!! VRCで美少女アバターの皮を被っても、心はメスになれずに異性への性欲を捨てられない不幸な男性諸君!!! 君たちはVRCにも関わらず仲睦まじくしている男女や、リアルでお付き合いしてる男女お砂糖を見つける度に嫉妬の炎と悔し涙で日々心を病んでいると思う。 1.イケメンアバターを使用しよう 女性が性的魅力を

        • やはり俺のメタバース生活はまちがっている。2話

          タイムラインを見ているとVRChatに文句を言っている人の記事を見つけた。こういう記事はたまに流れてくる。そしてそれらを見るたびに、自分と同じようにVRChatに馴染めなかった人間がいると知り少し安心する。VRChatに絶望した人を見ると、自分はひとりじゃないんだと、少しだけ孤独が癒やされる感じがした。それから記事の反応を見ると、心無い言葉が溢れていた。 「VRChatってソーシャルVRなんでしょ? VRでやるSNSみたいなモノじゃないの? ゲームだって思って始めるから

        結果主義と過程主義

          やはり俺のメタバース生活はまちがっている。1話

          現実とは違うメタバースに来れば、俺は友達ができると思っていた。しかし、それは淡い幻想でしかなかった。 俺はいつものようにTLを流し見していた。すると気になるニュースを見つけた。ヘッドマウントディスプレイ、quest2新発売。VRなんてまだ解像度が悪くて発展途上の技術だと思っていた。偶然目に入ったネット記事にはVRChatというものについて書かれていた。現実に嫌気が差していた俺はすぐVRに飛びついた。現実に居場所が無い俺でも、別の場所なら居場所を見つけられると思った。 VR

          やはり俺のメタバース生活はまちがっている。1話

          マスクを外した異性にエロを感じるようになった話

          私はコロナ以降、マスクを外した異性にエロを感じるようになった。なぜそうなったのか考察してみる。 まず、エロについて、バタイユはエロティシズムの本質を「禁止を侵犯すること」としている。 バタイユはセックスを例にしているが、セックスは相手の身体を侵すことであり、それは本来禁止されたことだ。誰もが他人からセックスの許可を得ることはできず、セックスは許された人間だけができる行為だからだ。 であるならば、コロナによってマスクが推奨され、他人の素顔はマスクによって隠された。外に出れ

          マスクを外した異性にエロを感じるようになった話

          マイゴジ感想③

          最後に敷島の相手、典子が生きていたのは特攻に始まっていまの日本の様々な作品の死への賛美への否定。登場人物やキャラが死ねばそれはデストルドーによって賛美とエモに消費される。特に最近のエンタメは死がカジュアルなものになってしまっている。それは日本だけに留まらず、死という現象が他人事のように疎外化されているのか、それとも死が日常にある当たり前のものとして享受されているからなのかは私にはわからない。もし後者である場合、現代人は目的がただ目的として機能し、自分の目的達成のための手段とし

          マイゴジ感想③

          マイゴジ感想②

          マイゴジやシンゴジのゴジラが最後死んでいなかったり、典子の首に黒い血管が映ったりしたのは、ゴジラは戦争や核兵器のメタファーであるから、一時的に難を逃れても、人間がいる限り何度でも蘇ることを暗示している。いや、シンゴジは災害のメタファーだからシンゴジは違うか… あの黒い血管は多分放射能汚染されていることを暗示していると思うし、シンゴジのゴジラが最後人型に進化しようとしていたのは、戦争、核、災害が現代の人間の宿命であり、そのメタファーであるゴジラも現代の人間の実存を脅かすと同時

          マイゴジ感想②

          マイゴジ感想①

          敷島の戦争は終わっていない。いや、復員兵の戦争は終わっていない。ランボーかな? 敷島だけじゃなく、復員兵や技術士官、工廠や兵器工場で働いていた戦争に関わった全ての人にとって戦争はまだ終わっていなかったからこそ、ゴジラという国家存亡の危機に戦争の延長戦のようなものを感じていたはずです。というかあのゴジラは本土決戦のメタファーだったんじゃないかと思うくらいです。そして特に復員兵は戦争の傷を負っていますから、この作品はゴジラと対峙することで日本が戦争神経症やPTSDから克服してい

          マイゴジ感想①

          哲学の煙

           分厚い本を開いて、白い紙にびっしりと書き写された黒い活字に目を通す。それはあまりにも難解で目を覆いたくなるものだ。自分の人生を賭け、命懸けで被造物の真理を解き明かそうとする哲学者達の血肉の結晶であるそれに私は喰らいつく。煙草に火を点け大きく息を吸い、口から一筋の白い煙を吐き出す。すると面食らっていた頭に冷静さが取り戻され、どうにかして弁証法の最中にある人類の叡智の一つをどうにかして理解しようと努める。1ページ、また1ページと読解を進めるが、私はそのその本に書かれた内容のほと

          『RRR』と、「面白さ」について

          突然ですが、『RRR』って映画、めちゃくちゃ面白いらしいですね。私はまだ見てないのですが、TLやネットの反応を見るとその人気具合と面白さがなんとなく伝わってきます。そして、RRRを見た私のリア友がこんな面白いことを言っていました。「RRRは、人が感じるよくできた作品だった。けど予想通りな『面白さ』だった」。 AI問題 私はまだ見ていないのでなんとも言えませんが、まあ斜に構えた捻くれた感想だと『RRR』を見た人なら思うでしょう。「素直に面白いって言えよ」と思う人もいると思いま

          『RRR』と、「面白さ」について

          VRChatの振り返り

          2020年2020年10月、偶然Quest2の発売とVRChatなるものがあることを知って、面白そうだなーと思ってほとんどVRChatをやるためにQuest2を購入した。 右も左も分からない状態でHMDを被ってVRChatにログインして、japan shrineで洗礼を受けた。 その後ネットで色々調べてJPTとクエ集に辿り着いた。 publicやイベントでいろんな人と会って話してたけど大体その場限りの関係だったり、お互い相手のこと知ってるけど仲良くもないみたいな関係しか無かっ

          VRChatの振り返り

          スーパースター2期1~3話

          1期だとスクールアイドルのメンバーが5人だけだったから、2期で追加メンバーが来るのか5人のままなのか気になってたけどやっぱり2期で4人追加された。 μ'sとAqoursは個人の能力差が有るにせよ、9人全員大体同じようなタイミングでメンバーに加入していた。しかし、スーパースターは初期メンバーの2年と新規加入の1年で1年間の経験と実力の差がある。 増してやLiellaはラブライブ優勝候補とされ、初心者との実力差は歴然で、ラブライブ優勝を目標としている。そのため新入生からは入部を

          スーパースター2期1~3話

          「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ

          「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ。 藻屑の「好きって絶望だよね」というセリフ通り藻屑本人と、藻屑のことが好きな人間は全員不幸な目に合っている。 「好きは絶望」という言葉1つでいろいろと考えが巡る。好きになってしまったら以前のように相手をフラットな目で見られなくなったり、相手との関係性が変わってしまったりと主観的な世界が変化してしまう。この変化してしまうことが絶望なのだと。 いや、これはこの作品の内容からはズレてるんで、作品的には、愛情表現の仕方が分からない人間や、現実

          「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ