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⚖️パターン認識・感情タグによる意思決定のリスク⚖️

こんにちは。綾沙汰です。

今回は意思決定シリーズの第一回目として、パターン認識・感情タグによるバイアスと、それを回避するための方法について議論をいたします。

なお、これらのバイアスは日常生活や、会社の重要な意思決定にも関わるため、普段から気をつけておくことで損失となるミスを大幅に減らせるかと思います。


✅️「パターン認識」とは

『脳の30もの異なる部位から発せられる情報』を統合する複雑なプロセスであり、人は通常、このプロセスを通じ、見知らぬ状況に遭遇すると「過去の経験や判断」に基づいて推論を行ないます

例えば、野球のバッティングで、投手から放たれたボールに対し『どの角度で、どういうスイングで打ち返せばうまく打球を飛ばせるか』といった判断は、このパターン認識によるものです。

また、人の声や顔から『それは誰か』を判断するのも同様にこのパターン認識が働いています。


✅️「感情タグ」とは

記憶された考えや経験に伴う、「感情の情報」であり、それによって人は物事を判断する傾向があります。


✅️「パターン認識」「感情タグ」の問題点

これら2つの、いわば「無意識下での判断能力」は、人間に備わる俊敏かつ便利な判断能力である反面、場合によっては間違った判断(意思決定)をしてしまいます
しかも、厄介なことにこれらによって実行された意思決定は予防が難しく、ミスかどうかは結果が出るまで分からないのが普通です。

例えば、普段から使用しているものが、模様替えによって位置が変わった際、以前まであった場所に取りに行こうとして無かった、という経験をされた方もいらっしゃると思います。

日常生活の何気ない、いわゆるローリスクな場面ならまだいいですが、例えば会社での重要な意思決定において、これらによるミスが発生してしまうこともあり得るのです。

会社の経営者は、マーケティング範囲の拡大や合併など、大きな決断を迫られることもあるでしょう。その際、意思決定を誤ると会社に損失を出す可能性もあるのです。

「いや、そんな大きな決断は無意識下ではやらないでしょう」と思われるかもしれません。しかし、そもそも意思決定というのは『多くの情報/評価/判断』に基づいて行なわれるものです。よって、むしろその意思決定が大きなものであればあるほど、その無意識下における判断のリスクというのは増大していくのです。

わかりやすく言えば、ロケットを打ち上げる際、そのロケットの各パーツの故障率は極端に低くしないと、その膨大な数のパーツのうち、1つでも故障する確率というのは予想以上に大きくなってしまいます

つまり、これらに伴うリスクを軽減するための対策を取ることは、ビジネスの世界では重要となってくるのです。



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✅️「パターン認識」「感情タグ」の性質

別々に紹介したこれらの概念は、実は同時に進行することが知られています。よって、対策は一緒に行なうことが可能です。

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