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組織のハラスメント対応者側で働いてわかったこと

(2022.7.22編集)
役人として本局統括部門で働いていた頃、
下部署のえらい人から「暴力を振るわれている女性がいて弁護士を連れてきた。しかし、上長としては、加害者の味方になり、そんなことなかったと言い通さないといけないのが辛い。本局で対策を採ってくれないか。」と持ちかけられた。

信念や事実を捻じ曲げることが辛いなら、被害者の味方をすればよいのに…そう伝えた。
しかし、「それは出来ない。暴力はあったし、みんな見ていたけど、『ない』と突っぱねなきゃいけない」とのことだった。

結局、被害者は会社を辞めて、加害者は会社に残った。
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こんなことを繰り返し、組織は
被害者が辞めて、
加害者ばかりの組織になる。

これを抑えようと、都市部に加害者ばかりの事務所をつくる。
しかし、建物まるごと加害者にすると、仕事が機能しなくなるので、数人まともな人を入れる。
ここに入るまともな人は、家族の介護など家庭の事情で異動拒否をした人。
つまりここに動かされた人は、家庭では事情があり、職場では加害者の集合体で生きていくしかない。
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事なかれ主義
被害者バッシング

これを助長する組織の仕組み

これを辞めなきゃ組織は自爆する。
しかし、止められる権力のある偉い人は定年間近のおじさんばかりで、
「あと少しの自分には関係ない。穏便に退職したい。みんな頑張って、さようなら」そんな感じ。
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日本の組織に残るのが、加害者ばかり
被害者は、組織を離れざるを得なくなる

そんな世の中が次の世代に引き渡されようとしている。本当にこれで良いのだろうか?あまりにも理不尽。
暴力を振るわれて、平然と「なかった」と話されたときの彼女の苦しみはいかほどだっただろう。

豊かな資源もなく、温暖な気候も失われつつある日本で、せめていじめにあった人が辞めるなんて理不尽なことがない組織くらいは残したい。

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