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退職の練習⑧魔のつく言葉で魔が差した

 土地にグラウンディングする方法として、その土地を裸足で歩くとか、
その土地の温泉に入ると言うものがあった気がする。
 温泉にはいろいろなポスターが貼ってあるのだが、その中で、
「手紙魔 寺山修司」という言葉が気になった。
 令和5年。
 SNS、メール、line全盛の今、
 手紙魔( ^ω^)・・・、全く聞かない言葉だ。
 穂村弘さんの「手紙魔まみ」が載った歌集を買って、読んでいないことを思い出した。
 他にも、魔がつくものってあったっけ?
「手紙魔」
「悪魔」
「メモ魔」
「電話魔」
「盗撮魔」
「アメマ!」とうちのダンナ。

 魔とつくだけあって、他人に迷惑をかけていそうな過剰性が、うかがえる言葉ばかりだ。今で言ったら、「line魔」とか、「承認欲求魔」とか、あるかもしれない。

 「メモ魔」は、1人で自分の手帳を一杯にしている感じだから、それほど他人に迷惑をかけている感じはない。でも、相手の顔も見ず、メモばかりしているとしたら、何か大事なものを見落としている可能性がある。
 話している相手の素敵な表情とか。

 「手紙魔」というと、昔観たお芝居のセリフに「あなたから日に2度、手紙が届く」というのがあった。そんなにも相手に恋焦がれている尋常じゃない様子が、伺われる。両想いだったら、濃密な恋愛を想像して、素敵なことに思えるけど、一方的だったら、ストーカーっぽい。
 そういえば近所の居酒屋のマスターが美人で料理の上手なおかみと結婚していたが、彼女がやっている店に、1年に370日ぐらい通ったという話をしていた。さっと飲んで帰って、他の店に行ったあと、また行ったそうだ。

 「電話魔」の友達はいないけど、これはいたらかなり困りそう。
 昔は、母親に電話をかけてくるそんな、「電話をかけてきたら1時間は話し相手をさせられる」おばさんが、存在したような記憶がある。
 仕事でも友達でも、メールやlineで済ませて、電話をかけることがまず無くなった。lineは、大事なことを言う時もあるけど、どうでもいいことをつぶやくにもいいツールだなと思う。
 自分的にはlineに緊急性はない。
 緊急に、即、連絡とりたいときには、電話。
 メールでできる話を、電話をわざわざかけてくる業者の人とかには、私の時間を邪魔しないで欲しいと思ったことも。

 「盗撮魔」明らかに犯罪だ。

 「悪魔」この言葉たちと並べてみると、いっそう性質が悪く感じられる。この悪には、犯罪になるものも、ならないものも含まれると思うのだが、すべての悪を過剰にやろうとしている人間を想像すると、やはり怖い。
 具体的な行動が示されていない言葉だけに、範囲が広くて想像がつかず、キモチワルイ言葉だ。

 はて、自分は、何かの魔にとりつかれていないか?

と考えてみると、「風呂魔」という言葉が思い浮かんだ。
 でも、ま、正しくは「温泉魔」の方かな?笑
 温泉預金(温泉のお得なチケットを沢山買ったこと)したこともあって、毎日、ダンナと朝風呂に通っている。
 この銭湯はとてもいい温泉なのだが、夕方は殺人的に混むらしい。
 そこは混むから嫌という言葉も知人から聞いた。
 我々は、朝風呂派だ。
 混んでないし、お湯が奇麗だし、何より、朝からさっぱりする。
 ダンナはぬるい炭酸泉に入ってずっとゆったりしているらしいし、そのことを瞑想とか禊とか宣っている。禊の後だからと、神社に行って、カラダが芯から冷えたこともある。
 瞑想か。
 確かに仕事を忘れて、ぽけ~っとお湯に入っていると、漫画の続きが思い浮かんだり、いいアイデアが浮かぶことも多い。
 今日のnoteに書く記事も温泉でゲットした笑。
 宇宙の叡智とつながる時間でもある。
 
 一日のうちの一番の楽しみで素敵なことを、朝、一番にやる。
 その後で、家事とか買い物とか、用事を足すが、大概、温泉にあたっていて、体力の30%は消耗している。特に、ダンナは、昼食後、妖怪眠り椅子に捕まって、大概寝落ちしている。
 温泉第一なのだ。
 そのうちに晩酌の時間がやってくる。

 こんな贅沢な一日を過ごしていていいモノだろうか?

 まあ、大したこともせずに一日が過ぎていくと言うこと、
よくわかった退職の練習の2週間目である。
 3月まで、いや、4月の頭まで、職場に出勤していた自分としては、
ちょっと、魔が差さない程度に、しておきたいと考えている。

 そのうち、今日は、ガチに創作活動するから、
家の風呂にはいる!と宣言する自分に期待しているのである。
 いや、朝、温泉に入っても、創作活動する体力を身につければいいだけか?笑

 以上が昨日投稿した内容であるが、なんだか自分が納得していないことに気が付いた今日である。
 温泉魔って、なんだ?言葉にもなっていないからオチもつかない。
 記事を全削除しようかと思ったが、いや、ある意味、これは自戒のために、多少変えてそのままにしておこうと思った。
 魔のつく言葉ってなんだろうと考えているうちに言葉遊びに走って中身のないものを書いてしまった。魔という漢字自体、あまり沢山使うと、魔が差してしまう字なのかもしれない。

 魔のつく言葉を沢山思い出して、この他にも「キス魔」とか「好事魔」とか思い出した。ところで、この「好事魔」と言う言葉、どこか、スキモノの人とかうわさ話の好きな人とかの意味だと思っていたが、調べてみると全く違った。
「好事魔多し→好事(こうじ)魔(ま)多し」
意味:物事がうまく進んでいる時ほど、意外なところに落とし穴があるという事。よいことにはとかく邪魔が入りやすいという例え。
 noteに投稿して、ネット上でいろんな人と出会えるのが面白いな~と世界が広がって良いことが続いていたが、なんか、言葉遊びにハマってしまった。

 まるで、今の自分のことのようです。気をつけます。