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人間が生きることを肯定したい

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あなたは、この世に産み落とされた、幸せ。 そう言いたい。 その一心で、色々な角度から「人間が生きる」ということを考察しています。 ※20代の頃に発信したメールマガジンですが、記…
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#人間

人間が生きることを肯定したい・23「屋久島にもらったふたつの場面」

人間が生きることを肯定したい・23「屋久島にもらったふたつの場面」

『そうだ。人間の体には音がある。
その音を、母親の腹の中にいる間じゅう、
ずっと聞いているんだ。
肉体はひとつの宇宙だ。
ざあざあと力強い滝のように流れ落ちる大動脈。
石走るせせらぎのような大静脈。
そして、今、お前が聞いた太古のドラムのような心臓の鼓動。
それらの音が、こうして水音を聞いていると蘇ってくる。
命のリズムだ』 

「癒しの森 ひかりのあめふるしま屋久島」より
田口ランディ著 ダイヤ

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人間が生きることを肯定したい・20「因果関係」

人間が生きることを肯定したい・20「因果関係」

『人間をこうやって因果論で解明するつもりになると、
人間の直観という働きを除外することになります。
直観が因果関係によって生じることは、決してない。』

「ミヒャエル・エンデと語る 作品・半生・世界観」より
                   

想像すらつかない、
自分の許容の器を遥かに超えた、
そんな理不尽で残酷な出来事を知ったとき。
そんな人間の心の闇をつきつけられたとき。
皆さんだったら

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人間が生きることを肯定したい・2「目に見えぬもの『祈り』」

人間が生きることを肯定したい・2「目に見えぬもの『祈り』」

『ヴェーダの科学(発行者注:インドの文化に根付く宇宙観)は、
われわれの一つの行為、一つの言葉、一つの想いは、それがどんなに些細なものであっても波動となって宇宙全体に広がり、
そうしてさまざまな星に”当たって”正確に相手に、あるいは、自分のもとに帰ると表現している』
_____青山圭秀著 幻冬舎文庫「理性のゆらぎ」より

私がまだ高校生のとき、とても愛している親友がいた。
親友はその頃、あるミュー

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人間が生きることを肯定したい・1「発行にあたって」

人間が生きることを肯定したい・1「発行にあたって」

みなさんには、
「あの本との出会いは偶然とは思えない」
「あの時あの人に出会わなければどうなっていたか・・・」
「あの言葉が私を変えた」
など、運命的と思える出会いはありませんか?
私は、大学3年生の時に、無二の友から、
ある1冊の本を勧められたことが、
とても大きな人生の転機となりました。
その1冊の本をきっかけに、私は、
世界とは?生きるとは?神とは?人間とは?
といったことを、自然に考えるよ

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