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人間が生きることを肯定したい・1「発行にあたって」

みなさんには、
「あの本との出会いは偶然とは思えない」
「あの時あの人に出会わなければどうなっていたか・・・」
「あの言葉が私を変えた」
など、運命的と思える出会いはありませんか?
私は、大学3年生の時に、無二の友から、
ある1冊の本を勧められたことが、
とても大きな人生の転機となりました。
その1冊の本をきっかけに、私は、
世界とは?生きるとは?神とは?人間とは?
といったことを、自然に考えるようになりました。

不思議なもので、
いったん、そういうものへの興味が胸に芽生えると、
引き寄せられるように数々の「運命的な」出会いをするものです。
「これは・・・!」と思うような本やメルマガや漫画にたくさん出会いました。
知識の前提がないと気づかずに見逃してしまう大切なメッセージが、
この世にはなんと多いことでしょう。

そして、
真摯な態度で生きることに立ち向かう人々、
「真実」を知りたいと願う人々は、
それぞれの分野はまったく違うのに、
何故か皆、本質的なところで
「同じこと」をメッセージとして持っているように思えるのです。
皆、他者を変革しようとは考えていない。
それなのに、その生きざまは他者を根本から揺さぶるのです。
そこから学び考えたことを、私は一人でも多くの人に伝えたいと
強く願いました。
それが、このメルマガ発行のきっかけです。

ひとつおことわりしておきたいのは、
メルマガの中では、必然的に、神とか世界とか転生とか、
そういう類の言葉がたくさん出てくると思います。
そのような言葉だけで思わず「引いて」しまう方が、
たくさんいらっしゃるでしょう。

しかし、このメルマガは、当然のことながら、
なんらかの宗教・思想への勧誘などではないし、
積極的に他者を変革しようなどという、おこがましいものでもありません。
むしろ、誰か教祖的な一人の人間に付き従い、
「団体」として動く宗教という形には抵抗を覚えます。
どんなに素晴らしいことを言っていても、一方で、
「私に付き従いなさい」
「私は特別です」
「家族(友人・恋人)を捨てなさい」
「お金を捨てなさい」
「今の生活を捨てなさい」
という人は信用するに値しないだろう、と私は危ぶみます。
迷いや、欲望や、感情の波や、日常生活や、親や、家族や、恋人や、友人や、
すべての「足かせ」を私は愛しているからです。
それらを引きずりながら、1歩1歩進んで行きたいのです。

発行の意図として、
まずはじめには、自分自身の考えの軌跡を残しておきたい、整理したい、
という目論見があります。
そして、それに共感してくれる人がひとりでも多ければ嬉しいなあ!
という程度なのです。

世界や人間の歴史は混沌とし、矛盾に満ちています。
残酷なこと、悲惨なこと、不条理に思えることがあふれています。
多くの人々の心は病み、何故生きていかなくちゃならないのかも
わからなくなってきています。
でも、私はそこで絶望したくない。諦めたくない。
何故私たちが、わざわざ生命としてここに在るのか、
それが、知りたい。
傷つきぬいた魂があふれるこの世界においてもなお、
産まれることは幸せだと、
生きていくのはいいことだと、
確信を持ってそう言いたい。
ただそれだけを目的としたメルマガです。
みなさん、一緒に考えていってもらえませんか?

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※これは20代の頃に発信したメールマガジンですが、noteにて再発行させていただきたく、UPしています。


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