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人間が生きることを肯定したい

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あなたは、この世に産み落とされた、幸せ。 そう言いたい。 その一心で、色々な角度から「人間が生きる」ということを考察しています。 ※20代の頃に発信したメールマガジンですが、記…
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2021年1月の記事一覧

人間が生きることを肯定したい・8「限界の向こう側」

人間が生きることを肯定したい・8「限界の向こう側」

『でも、なぜだろう。
私は世界が変ることを漠然と夢見ている。
小魚の群れがびゅんっと方向を変えるみたいに、
ある瞬間に同時多発的に
くるんと世界が変ってしまうような、
そんなことが絶対にあると確信している』
「田口ランディのコラムマガジン」2001.3.12号より         

こんな「法則」の話を聞いたことがあるだろうか。
猿がたくさん生息する島があった。
猿たちの主食はイモだった。

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人間が生きることを肯定したい・7「臨死体験」

人間が生きることを肯定したい・7「臨死体験」

『同じ世界の中で
それぞれの命を生きている 
人も鳥も木も
やがて土に帰る日が来れば
すべてがひとつだったことに
気付くのだ
今ある命は
人として生きた木かもしれないし
木として生きた人かもしれない』
神岡学・神岡衣絵作「森呼吸」より 
(流木で造った作品の写真と詩の本)

”真実”というものが存在するなら、
科学も宗教も実は同じことなのではないか・・・、
という漠然とした思いが私にはある。
実際

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人間が生きることを肯定したい・6「センサー」

人間が生きることを肯定したい・6「センサー」

『そもそも希望は、いつも、「・・・にもかかわらず」心にいだかれるものだ。「・・・だから」希望がいだかれるわけじゃない。』
_____「オリーブの森で語り合う」(ミヒャエル・エンデ全集15)より

前回「リズム」という文章を発表したところ、
読んでくださっている方から、とても共感できるメールが届いた。
了解をいただいたので、少し引用させていただく。

『これはキリスト教の「罪」、という言葉についての

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人間が生きることを肯定したい・5「リズム」

人間が生きることを肯定したい・5「リズム」

ニュース番組で、
8歳の男の子が両親にロープで縛られ、
ベランダにまる2日置き去りにされ死亡するという事件を見た。
この類の事件には、どうしようもなく心が騒ぐ。
「いやだよ、いやだ・・・」と頭をかかえ、
世の中のすべてから目をそむけたくなる。

私にとってこの世で最も忌むべきもの、
それは親による子供の虐待だ。
幼い子供にとって、
親は最も愛されたい相手、最も愛している相手、
世界観の全てだ。

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