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<医学部学士編入試験>自己推薦書・志望理由書の書き方 マニュアル 完全版  真似するだけで完成する ひな形大公開

今回は多くの大学の医学部学士編入で必要になる自己推薦書・志望理由書の書き方について記事にしました。

自己推薦書・志望理由書は面接での質問の土台となるものであり、しっかり作成しておく必要がありますので、受験を考えている方はぜひ参考にしてください。
あらかじめお話ししておきますが、自己推薦書の作成には皆様が考えているよりもかなり長い時間が必要となりますので、できれば出願の4ヶ月前には読んでいただければと思います。

先に簡単な自己紹介をさせていただくと、数年前に医学部学士編入試験において、複数校の合格をいただき、進学しました。
その後、前職の経験を活かして、某予備校にてチューターを務め、毎年100名以上の医学部学士編入受験生らの志望理由書添削を行っておりました。
現在は、学士編入の友人らと一緒に、医学部学士編入受験生に向けて、志望理由書の添削指導、面接指導等の支援を行っております。

本記事では、過去の豊富な添削経験、指導経験から、受験生が自己推薦書・志望理由書を書く際に、不安感や疑問点を抱きやすい
・明確な志望動機がない場合の戦略
・作成時に受験生全員が参考すべき情報、サイト
・意外にも受験生が書きがちで被りがちな内容
・受験生がよくやりがちな間違い

これらについても、しっかりと記載しております。

受験生として、医学生として、指導する立場として、様々な立場から自己推薦書・志望理由書の作成・添削を行ってきましたが、自己推薦書・志望理由書の出来次第で、合格に直結すると言っても過言ではないと考えています。
本記事を読んで、しっかりとした自己推薦書・志望理由書を作成して合格を勝ち取ってください。


1.作成に必要となる時間の目安

自己推薦書及び志望理由書の作成方法としては、まず大元となる自己推薦書を作成し、大学ごとにその内容を調整していくのが一般的です。
しかし、自己推薦書の作成には多くのポイントがあり、さらに面接官の先生方に読んでいただく必要もあります。
医師になってからは文章をたくさん書かなければならないため、相手が理解しづらい文章を書いてしまうと印象が悪くなってしまうかもしれません。
そのため、文章のチェックにも時間をかけましょう。
大元となる自己推薦書を作成しても、出願前には大学ごとに調整する必要があります。志望科や地域の医療課題を調べて自己推薦書に記載する方も多いでしょうし、もちろん面接でこれらに触れられることもあります。
そうすると、結構な時間がかかることが想像できると思います。出願前にいきなり書こうとすると思ったよりも書けず、筆記試験の対策ができなかったということになりがちなので、早めに準備することをお勧めします。

私の場合は、最初に受験する大学の出願2ヶ月前から大元となる自己推薦書を書き始めたため、大急ぎで仕上げることとなりました。
自己推薦書を書くにあたっては勉強が必要ということもなく、いつでも作り始めることができますが、そういった意識を持って早めから作成する人は残念ながらあまりいません。ですので、自身の反省も含め、自己推薦書を書き始める具体的な時期としては、推薦書について考え出す10月ごろが良いのではないかと思います。
少なくとも最初の大学の出願4ヶ月前には始めるようにしておくと、気持ちもそれほど焦らないと思います。

2.求められる内容

自己推薦書及び志望理由書は大学ごとに様式が決まっていたりしますが、書く内容はおおよそ以下に分類することができます。
①志望動機
②大学または大学院で学んだ専門知識の概略
③専門知識を医学にどう活かすか(将来像)
④その他

これらのうち、重要となるのが
①『志望動機』、③医師としての『将来像』です。
大学によっては、こちらの2つに分けた課題となっていたりします。

志望動機としては、まず自分がどのように成長してきたのか、社会人や学生として過ごす中でどのようにして医学に興味を持ったのか、が重要となります。
字数次第ではなぜこの大学を受験校に選んだのか、医学に興味をもった出来事に対するアプローチとして医師以外にはないのか、という内容について書くのもありだと思います。

将来像については、まず何科の医師になりたいのか、臨床で治療を行うのか研究者になるのか、それだけではなく医師になった後医学に興味を持った出来事に対してどのように解決するのか、自身が医師になることで公にどのようなメリットがあるのか(アピールポイント)が重要となります。

重要点だけ見ても、『将来像』のほうが『志望動機』よりも重要であることがわかると思います。
『志望動機』の中に自身の経歴が含まれるため、事前に経歴は履歴書などでもわかりますが、『将来像』は他の資料ではわからないので、詳しく述べる必要があるのです。
それでは、一つずつ見ていきましょう。

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