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小説家。児童書、ファンタジー、歴史とミステリが大好き。『ユニコーンの乙女』シリーズ(講…

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小説家。児童書、ファンタジー、歴史とミステリが大好き。『ユニコーンの乙女』シリーズ(講談社青い鳥文庫)、『夢見の猫 風の犬宮』(くもん出版)、『滝まくらの君』(岩崎書店 第6回ジュニア冒険小説大賞受賞) 趣味は絵、文具、旅、美しいもの観賞。

マガジン

  • 創作集団プロミネンス

    • 68本

    「創作集団プロミネンス」とその会員の皆さんの活動をお知らせします。 「創作集団プロミネンス」は、その前身である「少年文芸作家クラブ」時代から半世紀近い歴史を持つ、児童書の作家・画家の職能団体です。 現在、岩崎書店と共に、「福島正実記念SF童話賞」(中学年向け)、「ジュニア冒険小説大賞」(高学年以上向け)というふたつの児童文学新人賞を運営しています。 「少年文芸作家クラブ」は1968年秋に発足しました。 規約には「本会は少年少女を対象としたエンターテイメントの創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって、構成される」とあり、 初期の名簿には故石ノ森章太郎氏も名を連ねていました。 規約の文言は「本会は主として年少の読者を対象とした創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって構成される」と修正されましたが、 現在も発足当時の精神を受け継いでいます。

  • インク物語

    「インク小説、書いてみようかな?」――新年1月2日、そう思いついたのです。インク沼にはまだ片足を突っ込んだばかりの新参者ですが、心ときめかせるインクの色や名前をテーマに掌編を連作するのは、絶対に楽しいに違いないと思うのです。 「万年筆といふもの」「インクなるもの」を知れば知るほど、それらの奥深さ、精巧さ、ギミック、美しさ……ときめかずにはいられません。  インスピレーションを掻き立ててくれるインクへのリスペクトを込めて物語を綴りたいという衝動に、ずっと背中を押され続けているのです。  インクが好きで、せっかく物書きなのですもの。

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「インク小説、書いてみようかな?」――新年1月2日、そう思いついたのです。インク沼にはまだ片足を突っ込んだばかりの新参者ですが、心ときめかせるインクの色や名前をテ…

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はじめましての一歩

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 文章を書くことはアウトプットなのに、なぜか安らぎを得るサプリメントを摂取している心地になります。そんな心地よさを感じると、「自分はつくづく文章を書くのが好きなんだなあ、向いているんだなあ」としみじみします。

 こんにちは、もしくははじめまして。兼業小説家です。ファンタジーと歴史ものとミステリが大好きです、読むのも書くのも。「note」という新たな場を開拓したので、掌編や日々徒然なることなどを綴

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録画していた「ミラベルと魔法だらけの家」観ました。感想は巷で見てたけど本編観るのは初めてでした。胸がギュッとなるシーンが多くてぼろぼろ泣いた……!
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「NHK奈良放送局 ならナビ」にて『六四五年への過去わたり』紹介

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昨日6月27日に「NHK奈良放送局 ならナビ」#いまほんならほん のコーナーで、書店員さんのおすすめ本として『六四五年への過去わたり』をご紹介いただきました。その動画が、ならナビの公式Webページにアップされました! 奈良地域にお住まいの方でなくても、みなさま、ご覧いただけます!

たいへん嬉しく、たくさんの方に #いまほんならほん ご覧いただけたら嬉しいです!!

奈良愛あふれたご紹介、本当にあ

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うさぎや矢板店さんを訪問

うさぎや矢板店さんを訪問

昨日、くもん出版のかたがたと一緒に、うさぎや矢板店さんに伺ってまいりました。
瑠璃色の景色と星々のディスプレイをじかに目にできて、胸いっぱいです!
色紙をお渡しし、サイン本も書かせていただきました🖊️✨
お話しさせていただくのが楽しくて、気づいてみれば2時間もたっていたと分かりびっくり!
すばらしい売り場をもっと眺めたかったし、もりもりお買い物したいぐらいの勢いでした……! 
うさぎや矢板店の皆

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『六四五年への過去わたり』6月7日発売

『六四五年への過去わたり』6月7日発売

ついに6月7日発売です

多くかたの手に取っていただけますように!

タイトル:『六四五年への過去わたり 平城の氷と飛鳥の炎』

著:牧野礼 /  絵:七原しえ

出版社: くもん出版
発売日: 2022年6月7日
ISBN: 978-4-7743-3294-9

平城京で姉と身を寄せ合い暮らしてきた少女・沙々(ささ)。陰陽寮に勤める青年に拾われ、とんでもなく高貴なおかたからの命(めい

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歴史ものを書く時のわたし的「資料の集め方」

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 私は大学時代に王朝文学を専攻していたこともあって――というか、日本古代の文学がやりたくて大学の学部学科を選んだのですけど――、学生時代にレポートや論文を書いていたときと似た要領で、歴史ものの小説を書く時の資料集めをしています。

「こんな時代のこんなシーンを書きたいな」と思いついたら、インターネットで「Webcat(ウェブキャット)」を開きます。Webcatとは、国立情報学研究所(NII)提供の

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新刊のお知らせ(6月発売予定)

新刊のお知らせ(6月発売予定)

初夏に新刊出します! 

タイトル:『六四五年への過去わたり 平城の氷と飛鳥の炎』(くもん出版)
 平城京から約70年前の飛鳥へと時をわたるタイムスリップ、歴史ファンタジー!
装丁画・挿絵:七原しえ様( https://www.pixiv.net/users/114086
 どの絵も本当に美しく、絵から物語の時代、世界の空気が香り立つようなのです!
発売日:2022年6月7日(火)

続報、ま

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右脇腹をピキッとやった話

 一週間ほど前の夕食後。
 入社以来最悪と嘆くほどの残業と引越しのコンボでめちゃくちゃ忙しい妹の代わりに、調べものをしてあげていたのです。いいよいいよそんなことくらい私がやったげるよと引き受けて――実際私にとってはさほどでもないことだったので――しかし、自分の部屋は寒いので、暖房の良くきいている居間のパソコンを使いました。
 居間のパソコンは、食卓のすみっこに、斜め向きに置いてあります。スペースの

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オリジナル謎解き「80年前からの贈りもの」

オリジナル謎解き「80年前からの贈りもの」

 Webで遊べるオリジナル謎解き第2弾です。正確にはこちらの方が初作品で、紙媒体で作成したものを、今回Web移植いたしました。

 有無を言わせず荷物を取り上げられ、閉じ込められてしまったジョーとヒカル(あなた)。命のリミットは3時間――無事に脱出することはできるでしょうか?

【大切な添え書き】
 ジャンルは「エンディング分岐型ノベルゲーム謎解き」、とでもいいましょうか。
 作中にちりばめられ

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羅小黒戦記見てきました。

 特に前知識入れずに、観に行ったんですよ。
 字幕版がやっていた頃(吹替まだされていない時期)にすでに見ていた妹の激推しがあって、きっと見て損のないアツい映画なんだろうなと思ってはいました。(ちなみに妹はタイバニやプロメアが大好物です。)

※ここから、大いにネタバレを含みます。

 観てきました。
 主人公のシャオヘイ(小黒。黒猫の姿の妖精)のかわいさが、もう、想像のはるか斜め上でした……!! 

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オリジナル謎解き「眠れる勇者の夢」

オリジナル謎解き「眠れる勇者の夢」

Webで遊べるオリジナル謎解きを作成しました。夢わたりの能力者・カナデ(あなた)は、無事にターゲットを囚われた夢から脱出させることができるのでしょうか? 

【謎解きの内容とは関係ない、だけど大切な添え書き】
 ジャンルは「エンディング分岐型ノベルゲーム謎解き」、とでもいいましょうか。
 ちりばめられたパズル・謎解きを明かし、推理して、よりよいエンディングを探ってください。
 こちらのオリジナル謎

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インク絵物語 2

インク絵物語 2



三光堂オリジナルインク 北斗七星 α星 Dubhe

とのりむインク フォスフォフィライト #宝石の国 #フォス

カキモリ 朝のあさがお Fujiwo Ishimoto

三光堂 名古屋インク 山崎川桜 やまざきがわさくら

藍濃道具屋 水沙連 スイサレン

尚貴堂 マルケ Clear Ocean

Tono & Limsインク 「アルデバラン」【小説 インク物語】

Tono & Limsインク 「アルデバラン」【小説 インク物語】

 朱く燃える、牡牛の瞳。
 小さな赤い光を指さして彼女が口にしたのは、舌がからまりそうな星の名だった。
「アルデ、バラン?」
「そう、アルデバラン。知らない? 冬のダイヤモンドの一角」
 白い吐息がほどけて霧散した先に広がるのは、キンと冷えて研ぎ澄まされた冬の星空。見上げて、ああ、きれいだな――とは思う。だがそれだけだ。星の名前を思い出すことなんてない。
「まず、冬のダイヤモンドって初めて聞いた。

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カキモリ/インクスタンド 限定インクFujiwo Ishimoto「みかんいろ」【小説 インク物語】

カキモリ/インクスタンド 限定インクFujiwo Ishimoto「みかんいろ」【小説 インク物語】

 あたしは、形から入るタイプだ。
 そう言うと、ちょっとだけカッコがつくような気がするけれど……ようは、腰が重いんだ。フットワークが悪いの。
 たとえば、好きな人ができたとする。とっておきの筆記具と、選びに選びぬいた便箋で、下書きを何枚も書いて、それでやっと、ラブレターを清書をする踏ん切りがつく。――でも実際、そのころにはもう、SNSでさらっと告白した誰かさんが彼女におさまっている……というわけだ

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インク物語

インク物語

「インク小説、書いてみようかな?」――新年1月2日、そう思いついたのです。インク沼にはまだ片足を突っ込んだばかりの新参者ですが、心ときめかせるインクの色や名前をテーマに掌編を連作するのは、絶対に楽しいに違いないと思うのです。

 私がインク沼に浸り始めたきっかけは……私がそもそも万年筆と出会ったのは、数年前、職場の偉いお人が定年退職なさる際に「俺のお古で悪いけど、使う?」と、立派な万年筆をペリカン

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