メルセデス・ベンツが描く、未来の高級マンション
こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。
ドバイの不動産市場に、新たなトレンドが生まれようとしています。2023年12月、自動車メーカーのメルセデス・ベンツが、ドバイの有名な開発業者Binghattiと提携し、高級レジデンス「メルセデス・ベンツ プレース|ビンガッティ(Mercedes-Benz Places | Binghatti)」を建設すると発表しました。
完成は2026年とまだ先ですが、どのようなプロジェクトなのか、そして自動車メーカーの不動産進出についても、お話ししたいと思います。
ラグジュアリーとテクノロジーが融合する超高層マンション
今回建設予定の高級レジデンス「メルセデス・ベンツ プレース|ビンガッティ」は、高さ341メートル、65階建ての超高層マンションです。ドバイモール(Dubai Mall)やブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)などのランドマークにもほど近い、ドバイのダウンタウン中心部に位置します。
建物は、メルセデス・ベンツのブランド思想である「Sensual Purity」に基づく洗練されたデザインと、スマートホームなどの最先端テクノロジーを融合した、未来を見据えた居住空間を計画しています。
高級ブランドからの不動産進出
ここ数年、自動車メーカーが、続々とレジデンス事業に参入しています。例えば、マイアミには、ポルシェやアストンマーティンのレジデンスが存在します。また、最近では、ベントレーが「ベントレーレジデンス(Bentley Residences)」を、ブガッティ(Bugatti)は「ブガッティ レジデンス by ビンガッティ(Bugatti Residences by Binghatti)」を建設することを発表し、どちらも2026年頃に完成予定です。
自動車メーカー以外の高級ブランドも、不動産進出を果たしているブランドがいくつかあります。例えば、2023年4月に日本初のブルガリ ホテルが誕生しましたが、ブルガリは、ミラノ、ロンドン、パリ、ドバイなどの主要都市でホテル・リゾート事業を展開しています。ブルガリは、2025年にモルディブ、2025年にはマイアミとロサンゼルスにホテルを建設予定です。他にも、ルイ・ヴィトンはパリに初のラグジュアリー ホテルを建設中で2026年オープン予定です。ホテル事業以外にも、ティファニーやラルフ・ローレンなどのブランドはカフェやレストラン事業に参入しています。
ラグジュアリーを物だけでなく、ライフスタイルにも取り入れたい消費者の要望を取り入れるのに、不動産進出というのは新しい魅力的な場所なのかもしれません。そして、今回のメルセデス・ベンツのような自動車メーカーがレジデンス事業に参入する動きから、自らのブランド体験や技術力を活かして、新たな分野での展開する高級ブランドや他企業からの不動産進出が加速するかもしれません。
まとめ
「Mercedes-Benz Places | Binghatti」は、未来の高級マンションの姿を示す、注目のプロジェクトです。このプロジェクトは、ドバイの不動産市場に新たな活力をもたらすだけでなく、今後の不動産業界にも大きな影響を与える可能性があります。
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