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【前編】メンタルヘルス領域のスタートアップ代表がうつ病で退任した話

■はじめに

このnoteは、メンタルヘルス領域のスタートアップの代表をしていた私が社内トラブルと向き合う中で、うつ病(適応障害によるうつ状態)の発症とその体験、その後、振り返った気づきをまとめたものです。

社内トラブルも、うつ病の発症もスタートアップでは珍しくないと思います。

しかし、私の場合は精神疾患領域の事業を行っていたため、うつ病をはじめとする精神疾患、及びメンタルヘルスに対する一定の知識、現状を理解していました。

にも関わらず、発症後の体験は私の理解を遥かに越えていました。この経験の共有が、スタートアップで働く人たちの役に立てば嬉しいなと思い書きます。(もちろん起こらないに越したことはない!)


※私の記録として、当時の詳しい症状なども記載しています。そのため、読む人によっては辛い気持ちになるかもしれません。フラッシュバックなどが不安な方は、読まれないことをおすすめします。


■自己紹介と会社設立までの経緯

初めましての方はよろしくお願いします。知っている方はお久しぶりです。小林宣文(よしふみ)と申します。株式会社RESVO(レスボ)という会社で2015年1月の創業から2020年の2月まで、代表取締役として活動していました。RESVOは精神疾患領域の医療・ヘルスケアを手掛ける会社です。

大学・大学院では主に物理学を専攻し、バイオとは縁遠い学生生活でした。新卒時は自動車開発に関する仕事を行い、マーケティング会社、シェアハウス事業などを経てRESVO(レスボ)を創業しましたが、学生時代は起業など、ましてや医療関係での仕事は全く考えていませんでした。

RESVOを創業したきっかけは、大学院時代から精神疾患に苦しむ友人の支援を続けているなかで、「非医療者の私にも何か出来ないか」という思いがあったからです。

長年うっすらとあったこの想いが芽吹いたのは、精神医療の研究者の大西(現代表取締役)と、私たちを繋いでくれた当事者を家族に持つ学生の杉本との出会いでした。互いの想いを話す中で、世の中をどうにか変えようと私たちの想いは一致しました。大西が研究サイド、そして私がビジネスサイドとしてタッグを組み、杉本を交えた3人で、精神疾患の支援だけでは解決できない現状と技術の実用化に向けて2015年にRESVOを創業しました。


■なぜ私がうつ病になったのか?

発症から一年近く経過したとはいえ、ライトなフラッシュバックが未だにある関係で概要のみに留めますが、発症のきっかけは、新メンバーたちとのトラブルでした。

私の心身に異変が生じたのは、彼らが参加して数ヶ月経過した2019年の10月末です。丁度、シード期の資金調達から二年が経過したころでした。話し合いの末、最終的に彼らは去り、私は療養のために退任することとなります。

>>【中編】当時から現在までの症状とその推移

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