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むくみ・かゆみ・経血が多い:薬膳的体質チェック⑦湿痰タイプ特徴と改善方法・食材教えます

以前の記事で、私たち人間は気血津液の3要素のバランスの上に成り立っているということを書きました。

今回は、自分自身が気血津液のバランスが取れているか体質チェックをしてみたいと思います。

今回は津液に関するタイプを見ていきます。「津液」とは汗、鼻水、唾液、尿、リンパ液などの血液以外の体液をいいます。不足すると乾燥してしまい、熱が溜まったり、逆に津液が巡らない状態ですと、余分な水分が溜まってしまい、やはり不調を引き起こしてしまいます。

1.津液に関わるチェック:湿痰タイプ

湿痰タイプ:津液の停滞が冷えに結びついたタイプ

ぽっちゃり型でむくんでいる

肌は色白で、ツヤがある

むくみやすい、かゆみがある

経血の量が多い

汗をたっぷりかく、倦怠感があり、運動は苦手

暴飲暴食をしがち、飲み物をたっぷりと飲む

尿量が多い、透明なおりものが多い、水っぽい便、ときには下痢

面倒くさがり

熱さや寒さに弱いので、暖房やクーラーがかかせない

雨の日や梅雨の時季は調子が悪い

2、特徴

津液の流れが滞りますと、余分な津液が「湿」という状態に変わり、さらに冷えが進んで「痰」と呼ばれる体に悪影響を及ぼすものへと変化していくと考えられています。
この湿と痰が体に停滞することで、ぽっちゃり型でむくみやすい特徴があります。
体のだるさや、多汗、下痢をしやすいという症状が現れます。
ひどくなると胸が苦しくなったり、頭痛の症状が出ることもあります。
また、皮膚トラブルも多く見られ、かゆみや水虫などの症状が出ることも。

3、改善方法

・体を温める工夫をしましょう

体が温かいと気血津液は活発に巡ってくれますが、冷えることで動きが悪くなります。冷えは水分代謝にも影響します。着るものや食べるもので身体を冷やさない工夫をしつつ、体を温めることも意識しましょう。

・運動で余分な水分を発散させましょう

余分な水分を出すために運動をしましょう。汗を出すことで発散されますが、サウナは表面的な水分だけを発散するので、あまりおすすめできません。それよりは汗をかくような運動を取り入れましょう。

・余分な水分を取らないようにしましょう

水が体にいいからと飲みたくもないのについついたくさん飲んでいる人は要注意です。水分のとり過ぎは湿痰の原因になりますので、のどが乾いたら飲むか、飲むときも一度にたくさんとらないで一口ずつなどちょこちょこ飲むようにしましょう。

・余分な水分を排出しましょう

余分な水分を排出する食材をとりいれることと、体内の全体の巡りをよくするために、気のめぐりを良くする食材を合わせてとると効果的です。また、体を温めることで巡りがよくなるので、温める食材もおすすめです。生ものは体を冷やすので、加熱調理のほうが向いていますし、飲み物も冷たいものよりは温かいもののほうがよいでしょう。

4、おすすめ食材

・水を排出するもの

エンドウ、ソラマメ、きゅうり、ズッキーニ、白菜、昆布、あずきなど

・気を巡らせるもの

セロリ、たまねぎ、ピーマン、春菊、みかん、ゆずなど

・熱を生み出すもの

にら、ねぎ、えび、こしょう、しょうが、にんにく、紅茶など

【薬膳的体質チェックシリーズ:特徴と改善方法・食材】
疲れやすい、元気がない:気虚タイプ 
イライラする:気滞タイプ
乾燥肌・くすみ:血虚タイプ
生理痛・レバー状のかたまり:於血タイプ
のどが痛い・乾燥肌・便秘:陰虚タイプ
暑がり・多汗・おりものが多い:湿熱タイプ
むくみ・かゆみ・経血が多い:湿痰タイプ ←今はここ
寒がり・むくみ・内向的:陽虚タイプ

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