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わたしが服をつくりたい理由


わたしは服が好きだ。
ファッションが好きだ。大好きだ。

好きなものを身に纏うと
好きな自分になれるような気がして。

こういう自分になりたいから、
こういう服を着よう。

自然と自己表現のツールになっていた。

理想像に近づきたいと思うほどに
拘りが強くなっていった。

すると問題も見えてきた。

わたしはとても痩せている。体質だ。
他人から心配される程、ガリガリだった。
普通に生きているだけで
病人扱いされるのが嫌だった。

だからよりファッションにのめり込んだ。

自分を美しく見せようと。

だが、着られる服がない。
サイズが合わないのだ。

心の拠り所にしていたファッションですら、
居場所がないような感じがした。

わたしは規格外なのか、と。

いじめや母親との関係もあり、元々自尊心が低く余計にそう思えてしまった。

自分に合う服を探すより、
作った方が早いと考えた。

自分をどう見せたいか、そのためにどんな服が
必要か、誰よりも自分が一番知っている。

そうすればわたしはわたしのことを
少しは認められるのではないか。
好きになれるのではないか。

自分を愛することができれば、
だれかに対してももっと愛せるのではないか。

自分を好きになる後押しがしたい。
わたしはわたしのままでも良いと。

自分のためにも必要であること。
また、同じような華奢な人の洋服選びの選択肢になりたい。

それがあなた。
それが美しい。

そう言える存在になりたい。

わたしが服をつくりたい理由。


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