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知育トレーニングにまつわるあれこれ

のんび~り、スクスーク成長を続け、早くも1歳10か月を迎えた我が家のアイドルたー坊先生。親の私から見ても見た目は1歳くらいな感じなので、「わぁ、赤ちゃんいま何か月?」なんて不用意に聞いてしまった通りすがりの奥方たちは、「もうすぐ2歳です」という私の答えを聞いた瞬間、顔に衝撃が走ったりする。成長が2倍遅いといわれているダウン症の我が家の坊ちゃんは、本当に成長がゆっくりで、それでも少しずつできることが増えたり、喜怒哀楽の感情が緩急ジェットコースターのように揺れ動いたり、ご立派にイヤイヤ主張もなさる。

最近のもっぱらのイヤイヤはおもちゃで楽しんでいるときのおむつ替えと、歯ブラシでの下の歯磨き。全力で抵抗してお互い汗だくになって、最後はたー坊先生のわざとらしい「はぁ」というため息に、ぶっちん堪忍袋の緒が切れた母が、がしっとたー坊先生を床に横たえ、顔面を太ももで挟みこみガシガシ磨いて終わらせる、という日々が続いている。

そんなこんなの1歳10か月。普段通っている療育先で、ルンルン療育に参加したのほほん父ちゃんがこんなことを言われたそうで。

「たー坊くん、もうすぐ2歳になるので、そろそろ知育のレッスンも始めたほうがいいですね」

なぬ、知育ですと?!現在通っている療育施設はダウン症に特化したプログラムで、毎週1回、通所が基本で音楽に触れて手足や体を動かすクラス。ちょうど通い始めてすぐにコロナが来てオンラインになってしまい。なかなか仕事の合間をぬって通うには半日がかりで負担も大きい。なので、コロナ明けの今だにオンラインから抜けきれていなかったりする。

それでも少しずつオンラインから通所へとリハビリが始まった。できるときはなるべく父の出番で頑張ってもらっているが、月の半分は出張やら出勤やらでこちらに順番が回ってくる。

これに加えて、さらにもう1回平日仕事の合間をぬって通うか・・
解決策は出せぬまま、それでも受けたほうがいいといわれた父は、
「ソロソロニサイナノデ、チイクセネバ」とエンドレスで頭を駆け巡っているのだろう、とりあえずお試し体験してみよう、ということになった。

で、結局彼は仕事があるので私が行くことに。
1時間のレッスンのために1時間半×往復をすることにほとほと疲れてしまった。しかもこの猛暑。たー坊先生も汗だくになり、不快極まりない顔でこちらを見上げてくる。

少しでも移動時間を減らそうと、自転車に搭載できる折り畳みベビーカーを購入し、お昼にたー坊先生を保育園からピックアップし、自転車の前にたー坊先生、背中に保育園の荷物、後ろかごにベビーカーという恐ろしい重力を抱えながら最寄りの駅まで自転車にベビーカーとたー坊氏を積んでいざまいらん。

が、暑いし眠いしで不快極まりないうえに道中のがたんごとんにお怒りが脳天を突き抜けた先生は、なんと珍しく自転車の上でギャン泣き。そりゃそうだ。。二人でボッロボロになりながら結局1時間半以上かけて知育の現場にたどり着いた時には、すでに二人ともぐったり。。そこにみっちり1時間の療育がのった二人は、「こりゃない!ぜったい無理ー!」と半ば逆切れエネルギーで来た道をトボトボ帰ってきたのでした。そのあと、夜までたー坊先生は保育園に行けないので、ということはご自宅で悠々自適生活を送り、つまるところ母は全然仕事にならず。。2歳で始めるべしという知育をあきらめることを泣く泣く決心したのでした。。

そんな中、捨てる神あれば拾う神ありとはまさにこのこと。
なんと自宅から5分のところに知育の教室がオープンしたとの情報が。
即電話して、即体験にいってみたら、これまた絶妙なタイミングでオープンしたばかりということで、奇跡の土曜日枠が上から下まで空いているではないですか!

たいてい療育プログラムは土曜日から埋まっていくので、長年運営されている療育施設では、土曜日枠をとるのは奇跡に近い。そしてそんな奇跡はほとんど起きない。なのに、見学に行った施設はなんと朝から晩まで枠がまだ空いている。ということで早速土曜日10:00枠を押さえて、7月から通うことが決まったのでした。

瞬間風速的に知育に熱心なチチが、体験レッスンにいったとき、
フラッシュカードという、先生がとにかく鬼速で絵や写真に書いてあるものを呼びながらカードを子供に見せながらめくりまくる、というコンテンツをやっていて、父はすっかり釘付けになった模様。早速アマゾンで公文のフラッシュカードを購入しまして。たー坊先生に知育レッスンもどきをしている父42歳なのでした。

ちなみに、体験レッスンのとき、先生が、たー坊氏に「動物の足」というテーマでフラッシュカードをやっていて、「トムソンガゼルの足」が出てきて衝撃を受けた父42歳(再掲)なのでした。

「人生で初めてトムソンガゼルの足を見た。知育ってすごい!」

とすっかりトリコになった父(略)なのでした。
のほほん父子の知育教室、どうなることやら見ものです。

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【格闘の末、歯磨きで顔をホールドされるご様子】
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【フラッシュカードに挑戦する父と見守る子】



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