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双極性障害の私が司法試験に合格する話。

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2021年に双極性障害と診断された私が、2025年に司法試験に合格するまでの話を全部丸出しにする日記です。初めの頃は苦手な数字を克服するため小学3年生の算数ドリルをやっているよう… もっと読む
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#資格試験

双極性障害の私が司法試験に合格する話(1)私は双極性障害だけど司法試験を目指してる。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(1)私は双極性障害だけど司法試験を目指してる。

 突然、仕事に行けなくなった。

お風呂から出て、髪を濡らしたままぼーっとしている。私はこのあと何をしなければならないんだっけ?そのまま布団に入り、目を閉じるも、あれ、どうやって寝るんだっけ?当たり前にできた事ができなくなってしまった。始業時間まで、あと30分。いつもならもう家を出ている時間。どうしよう、間に合わない。涙しか出てこない。iPhoneを開いては消して開いては消して。職場の人に、なんて

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(206)勉強がやりたくなくてたまらない時。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(206)勉強がやりたくなくてたまらない時。

昨日は、やりたくなくてたまらない1日だった。

そろそろ、鬱が来る頃かと思っていたけれど、なぜか調子がいい。いいことなのだけれど、寝ていることしかできない鬱をなぜか求めてしまう不思議な気持ち。

いやいや、元気なのが1番なのだ!

自習室に行くが、時間が刻々と過ぎる。テキストを机に出すも、見る気がしない。スマホをいじってしまうよりは、寝たほうがいいと思って、自習室の仮眠室にこもった。1時間くらい寝

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(205)理解の深さより、数。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(205)理解の深さより、数。

昨日に引き続き、寝不足をやってしまった。
 
少し、頭がぼんやりする。さすがに今日は何がなんでも早く寝よう。
 
夜更かしして、何してるってわけでもない。布団の上で、ゴロゴロしながら、スマホをかまって時間が過ぎてしまった。スマホで問題を解いていればいいんだけど、つまらないYouTubeを見てしまった。他人の耳かき動画、ピットブルが生肉を食べ咀嚼音を聞かせる動画、粉瘤摘出手術の動画...こんなものに

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(199)スマホとの距離感。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(199)スマホとの距離感。

昨日も調子が良かった。
 
睡眠時間をしっかり確保できているし、質もいいと思う。スマホと接する時間もなるべく少なくすると眠りがいい感じ。
 
勉強をするために、スマホを閉じ込めておける【タイムロッキングコンテナ】なるものを買い、これが結構役にたっている。時間を設定して閉じ込めれば、その時間までロックがかかるようになっている。
 
実のところ、スマホ中毒だった頃、ドライバーでこじ開ける術も得てしまっ

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(198)記録をすること。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(198)記録をすること。

少しずつ気分が安定し出した。
 
新しい薬(ジェイゾロフト)がうまく作用しているような気がする。少しなんとなく、おとなしい性格になったような気もするが、勉強するにはこれくらいがちょうどいい気がする。
 
とにかく、気が大きく振れないのがありがたい。このまま様子を見てみようと思う。

今回の薬の件にしても思う。何事も、始まりは苦しかったり違和感があったりして具合が悪いもの。
 
学生時代は勉強してこ

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(188)鬱になるもんか。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(188)鬱になるもんか。

今日は、朝、布団から出たくなかった。だけどこのまま鬱になって引きこもるのが怖かったので、気合いで布団から出た。

布団から出てしまえば、窓を開けて換気をする、歯を磨く、シャワーを浴びる、身支度をする、などのルーティンをこなすことができたのでひとまず、鬱突入は回避した。 

それでも、身体が、布団に戻りたがっていたので、箱買いしたエスカップのダンボールを開けて一本飲んだ。うまい。

7時20分。朝ご

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(187)障害の正体。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(187)障害の正体。

障害って、「障害者自身が障害を作り出した」とか「生まれつき障害を持っている」とかじゃなく、『社会が作ったこの世界が障害を生み出しているんだよ』と友人が教えてくれた。

友人は、高齢者や障害者を助ける仕事をしている。だから「障害」ということに対して、深い理解がある。ありすぎて障害者である自分が話についていけないほど。だから、私が今ここに書いている解釈が正しいものかもわからないけれど、私が理解した範囲

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(185)富士山に登ってきた。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(185)富士山に登ってきた。

勉強中、苦しい時、よく思い出すのは、登山の時の苦しさ。
 
どんなに苦しくても、立ち止まっていては、苦しみからは逃れられない。
 
山から降りるのか、登るのか、どちらかへ進まない限り、苦しみからは逃れられない。 
 
仮に降りるとしても、下りの道は、登りとは違う筋肉を使うので、登りよりしんどかったりする。しかも、諦めたという悔しい勲章付き。
 
どちらにしても苦痛を伴うならば、登った達成感を得られ

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(184)鬱の時は手を動かす勉強をする。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(184)鬱の時は手を動かす勉強をする。

調子良くなったかなと思って、自習室に来たけれと。まだ小さめの熊が背中にいらっしゃる感じ。本調子ではない。身体が重い。0.7倍くらいの速度で行動中。一休みに書いてみる。

しんどいとはいえ、かろうじて、手を動かすことはできるようなので。頭を使う勉強は避けて、ひたすら、模範答案を写し書きしている。

この勉強法は、多分、効率的ではない。でも、私はこの勉強方法、結構好きなのでしんどい時はこれをする。頭で

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(39)わからないままでも進む。

双極性障害の私が司法試験に合格する話(39)わからないままでも進む。

わからないことをわからないままにしない。

この言葉が私の勉強嫌いの要因だと思う。小さい頃、散々言われた。だけど、わからないことは、わからないことにかわりはないのだから、私は無視をし続けて、そしてもっとわからなくなって勉強が嫌いになって、勉強をやめた。そのまま勉強は苦手だという記憶だけ残る。

今も毎日その壁にぶち当たる。

だけど、わかること、わかりそうなこと、わかりそうでわからないこと、さっぱ

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