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忘れたくないなぁ、と思う瞬間が積み重なっていく

朝からなんだか涙がこぼれた日。

首を寝違えたからなのか、昨日まで雨続きだったからなのか、自分でもよう分からんけれど、涙が出た。
言葉にしようとするとよけい喉が詰まる。

たぶん、間違いなく、産後のホルモンってやつなのだと思うけれど。

今朝はひさしぶりに気持ちよく晴れた。
溜まった洗濯物をたっぷり干した。

気づけばあっという間に10月の半ば。
夏のような暑さが続いた9月、身体も心も秋の気配に追いつけていないんだ、そう気付いた。

冷え込む朝晩に備えて、もこもこのひざ掛けも洗って干していたら。
「そろそろこれも乾いたみたいだね?」そう言って、洗濯紐にぶら下げられていた、ひざ掛けを持ってきた3歳3ヶ月の人。

「これ、ふわふわだから、このうえに寝たら気持ちがいいんだよね。」
そう言って、いそいそと部屋へ入って来たかと思うと、自分の大事な仲間たちを集め、絵本を数冊、おもちゃをかき集めて。

さらに「けーちゃんもここに動かしてほしいんだけど。」

そう言って、弟もふかふかの上に寝かせてあげたいそう。

家事を済ませようと、せかせか動いていた私に向かって、
「かっかも、ここに来ていっしょにごろんとしようよ」
「ごろんとしておちゃのんで、おやつたべて、ひとやすみしようよっ」

なんだろう、この人は。
どうしてこんなに小さな身体で、何でもお見通しなんだろう。

いや、なんの気無しにいっているだけかもしれないけれど、いまいちばん掛けてほしかった言葉をくれる人だ。


最近ハマって聞いているのはソングバーズというバンド。

「あぁ、このままこうしていたいと思えるような瞬間をあと少し抱きしめていたいなぁ」

あぁ、だから私この曲がここ最近たまらなく耳心地が良くて聞いているんだ、と腑に落ちた木曜の昼下がり。

人と暮らすって面白いなぁ。

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