僕はきっと今いつかの夢の上に立っているんだね
電車に乗ってふと周りを見渡す。携帯を触っていない人はどのくらいいるだろうか?この記事を読んでくれている誰かも、今まさに電車の中かもしれない。
ふと思い立って、1週間ほど携帯離れをしてみました。「ふと思い立って」は嘘です。ちょっとデジタル社会から離れたくなりました。誰しも年に1.2回はあるよね、そんな時期(笑)
"ITはひとを幸せにする"
そんな言葉がよく聞かれるが、それは本当なのか?
欲しい情報がすぐに手に入る時代になった。困ったことがあれば、大体のことはGoogle先生が解決してくれる。でも情報があふれているからこそ、「取捨選択」をしなければ、不要な情報に惑わされて、押し潰されてしまう。
SNSが普及して、日常生活では交わらない色々なコミュニティの人と関われるようになった。SNSをキッカケにチャンスを掴んだ人がたくさんいる。でもきっと同じくらい、SNSで自信を無くしたり自分を見失った人がいる。
高校生の頃に何気なく聴いていたRADWIMPSの夢番地。大人になって、歌詞の深さに気付く。
隣の芝は青く見える。頭ではわかってても、気持ちが追いつかないときもある。
"汚れてしまった心を洗濯
そんな風に出来たらいいのになあ..."
そんな気持ちで携帯離れをしてみたら、なんだか嬉しい出来事があった。
私は普段、移動中も散歩するときもランニングするときも、音楽を聴いている。でも携帯離れということで、どうせならと音楽からも離れてみた。
音楽がないと無音かと思いきや、街はさまざまな生活音で溢れていた。商店街を歩いていた私の横を、小さい男の子が元気よく駆けていった。「元気やな〜」と少しほっこりした気持ちになっていたら、隣から声がした。
「元気やね〜(ニッコリ)」
祖父母くらいの年齢の女性が、私に声をかけてくれたのである。「元気ですね〜」なんて言い合いながら少し歩いた信号での別れ際、とっても素敵な笑顔で一言。
「聞いてくれてありがとうねえ。
子どもが元気で可愛いなっていうのを共有できてよかったわあ。」
なんだかすごく嬉しかった。思ったことを口に出しただけの、何でもない一言やったかもしれない。でも私は嬉しくて、ホンマに幸せな気持ちになった。もし音楽を聴いていたら、女性は声をかけてくれなかったかもしれない。そう思うと、「ああ、音楽聴いてなくてよかった」そう感じずにはいられない。
ちなみに、自分が話しかけづらいオーラを放ってなかったことに安堵したのはここだけの話(笑)
音楽は人の感情に寄り添ってくれる、素敵なものだと思っている。雨の日に明るい曲を聴けば、ちょっとだけ元気になるしね。でもたまには、誰かの日常(生活音)を感じながら歩くのもいいかもしれない。
"ITはひとを幸せにする"
それは本当か?本当かどうかはわからない。でもIT業界で働いている私は、「ITはひとを幸せにするはずだ」と信じている。
現にほら、いま私はこうしてnoteを更新している。デジタル社会から離れたいと言ったところで、結局離れられないのである。この先もたくさんの情報に押し潰されそうになりながら、でも負けないように押し返し、たまに心を洗濯して過ごしていくのだろう。
もう一度言う。私は「ITはひとを幸せにするはずだ」と信じている。だってどうせ離れられないんやったら、幸せにしてくれないと(笑)
もし押し潰されそうになったら、止まればいいよ。顔を上げたら、きっとたくさんの人が行き交っている。そしたらほら、世界は広いって気付けるよ。それだけで勝ち!
▼私のトキメキ記録
景色、コーヒー、ときどき読書