#27 「完璧な自分は愛される」は幻想
▼前回のnote記事
ちゃんとしなきゃダメなんです。ちゃんとしなきゃ価値のない人間だと思われるので。そう思われるのがすごく不安です。
という相談を受けた。
この気持ちはすごくわかる。なぜならぼくもそう思って生きてきたタイプだからだ。「完璧じゃないとダメだ、ちゃんとできないと自分の価値がない」と思って生きてきた。
しかし、いざこのように真っ正面から相談を受けたら「そんなことないですよ」と言えるし気づけている。別に完璧だから好かれる、愛される訳ではないのである。
なぜなら赤ん坊は何も何もできないのに親や周囲から愛されているし、飼い犬も何もできなくても愛されている。「何かができるから愛される」というのは幻想だ。
先日、姫路にあるKithen11&スナックキャンディ姫路へ行ってきた時もこのテーマと似た話があった。(写真撮影:山下大輔さん)
こちらを経営されているのがバンダナと金髪がトレードマークのhideさんだ。(予約制のイタリアンが最高!)
hideさん:異業種交流会・・・みたいなイベントあるじゃないですか。そういう「ちゃんとしてる」場に誘ってもらうこともあるんですけど浮くんですよ。誘ってくれる人は「そのままのhideさんで良いよ!」と言ってくれるんですけどいざ行ってみるとみんなスーツというかちゃんとしてて・・・浮くんですよね。(笑)ぼくはそういうふうにちゃんとできないしね。実際に会話するとキャラや想いはわかってもらえるんですけど。「ちゃんとしてなきゃ!」みたいなのは根強いですよねまだまだ。
でも、hideさんには会員制のファンクラブがあるし、お客さんとお店がフラットな関係性でいられる「お金に縛られない飲食店」を経営している。へりくだり過ぎることもないし媚びることもない。hideさんはhideさんのキャラクターを貫いてhideさんのことを好きな人たちとのコミュニティを持っている。
料理はめちゃくちゃ美味しいが、何でもかんでも完璧だから愛されている訳ではないし、本人も「ぼくはできないこと多いですから(笑)」と認めている。
hideさんのこの話はすごくわかる。
ぼくも苦手なことが多いしできないことも多いからだ。
見た目も全身黒い服しか着ないし、長髪だしスーツでちゃんとしてる訳でもない。でも外見で判断せずにキャラを理解してくれたりスキルを理解してくれる人たちのおかげで自分を知る学校「自分史サロン」を運営できているし、オファーをいただいて生き延びられているのである。
ハルさんはハルさんだから良いんだよ
とてもありがたい。自分でもこういう風に思えるようになってきたのはかなり大きい変化だと思う。昔の自分からすると想像もつかないことだ。
学生時代のぼくは一般的には超落ちこぼれだった。
大学受験では現役で全敗、一浪しても全敗。
勉強も運動もちゃんとできないことがコンプレックスだった。
唯一評価をしてくれたのは大阪の心斎橋周辺のホストクラブのスカウトの黒服のお兄さんたちだけだった。
公務員試験に落ちたらもう後はない・・・もし落ちたら親に申し訳ないから家を出て水商売で働いてお金を貯めて美容師の学校に行くしかない・・・
と思っていたくらい追い込まれていた。(結果的には公務員になれたのでホストの経験はない)
公務員になってからも、上司に別室でご指導をしてもらっていたし
ちゃんとできない自分ってホントだめだなぁ
という気持ちがすごく大きかった。
でも、冒頭のように悩んでいる人に向けて伝えられることは、まず「ダメな自分をとことん認識すること」が大切だということ。あと、「完璧だから愛されるわけではない」ということを認識することだ。
この2つのことを認識することで、「この自分と向き合ってくれる人たちの存在って本当にありがたいな・・・」と思える。素直に「ありがとう」と伝えるのも苦手だとしても、理解してもらえるのが当たり前じゃない。
そう胸の中で「ありがとう」の気持ちを実感すると少しでも素直になれるんじゃないかと思う。
大事なことなので繰り返すが、
完璧だから愛されるわけじゃない
ちゃんとしてるから愛されるわけでもない
大切な人の力になれるよう、何か1つはできる事はあったほうがいいし特技はあったほうが良いとは思うけど、、、
完璧だから愛されるわけじゃない
ここをしっかり切り分けて、「あなただから良いんだよ」と言ってくれる人たちと向き合う事は大事だなぁと思う。
今日は昼から大阪市内で打ち合わせをしてきた。あるアパレルブランドを展開している方からPRの仕事のオファーをいただいたからだ。(このことについてはまた別の機会に書きます)
この世の中には、「こんな社会を実現したい」とか「こんな選択肢を作りたい」という想いを持つ人がいる。でも、それを言葉にして記事や動画にして伝えていくことが難しい人や苦労している人も多い。
できないことが多いぼくだが、0歳から今までの話を徹底インタビューをすることは得意だ。自分史を制作するのも、人生ストーリー記事や動画にするのもこれは共通だ。
だからぼくは「自分を知ること」と「伝え方」の分野で力を発揮してやっていきたいと思っています。
いつも関わっていただいてありがとうございます。
みなさんのおかげで今の自分があります。
LOVEだぜ!
2020年8月26日
ハル
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