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#31 嫌われる勇気のないコーチはクソ

▼前回のnote記事


刺激的なタイトルで、今回はお話していきたい。(誰か特定のコーチがクソというわけではない)

コーチとかメンターといわれる「指導者」は何のためのいるのかというと、クライアントの人間関係やビジネス展開をサポートしてより良い人生を実現したり目標を達成するためにいると、ぼくは思っている。


ぼくも自分を知る学校「自分史サロン」を運営し、「指導者」側としてメンバーにカウンセリング・メンタリング・コーチングをして目標を一緒に達成するために活動しているし、メンバー以外の人からも自分史のことについて相談をいただくことがある。



目標達成ができないのは、言葉・行動がズレているから

この見出しの通り、目標達成ができていない人は、目標達成ができない言葉や行動をしているからだ。


例えば、ある男性の相談者Aさんから次のようなやり取りをすることがある。(前提:AさんはBさんという女性が好き)

Aさん:〇〇さんのことが好きなんです。
ハル:普段どんなふうにコミュニケーションしてるんですか?
Aさん:いや・・・あんまりやり取りしてないです
ハル:コミュニケーションをしていく必要がありますよね?
Aさん:はい!コミュニケーションをしていきます!


Aさんはこうして、Bさんにコミュニケーションを取り始めます。Bさんに好きになってもらいたいから「あれもしよう、これもしよう」と次々に好かれるための行動を取って尽くしていく。


自信のない人ほど、人を好きになった時にこういった行動を取りがちなのである。運営している自分史サロンや脳科学・心理学を学んでいる人はわかると思うが、相手から求められてもいないのに尽くしすぎるのは逆効果となる。


行動の目的は尽くすことではなく、相手と良い関係性を築くことである


ここで想像してもらいたい。

あなたがまだ好きじゃない相手からあれもこれもあれもこれもあれもこれもあれもこれもと毎日毎日毎日毎日プレゼントをもらったらどう思うだろうか?

朝も昼も晩もそして夢の中でさえも!

プレゼント貰い続けたらどうなるだろうか???


人間だから、慣れていく。

もらえるのが当たり前だからありがとうも言わない。

そんなふうになりがちなのである。



こういった事例のように、世の中には達成したい目標と実際に行っている行動がズレている人がとても多い。

ハル:いや、Aさんあのね・・・ズレてるのわかります??このままだと関係性は進展しにくくありませんか?

とクライアントに伝えても「なんで一生懸命やってるのに進展しないんだよ!俺が悪いのかよ!」と感情的に受け取ってしまう場合もある 。

しかし、クライアントが指摘・フィードバックの内容を認識していないと、同じ行動をとり続けてしまう。



なんで自分が責められなきゃダメなんだ!
指摘されなきゃダメなんだ!

と解釈をするクライアントに対して、コーチやメンターは向き合いながらズレをなんとか直そうとしていかなくてはならない。クライアント自身も自分では気づいてないことに気づいてもらう必要があるのだ。

それに対して、「いや、ちょっと待ってください。今のままだと相手は慣れてしまっていますよね?でも、ここからは関係を良くしたいですよね。だったらコミュニケーションの取り方を変えていくことって大事だと思わないですか?」というふうに対話を重ねながらフィードバックしていく必要がある。


コーチには嫌われる勇気が必要

この時に、コーチ・メンター自身が、

「クライアントに嫌われるの嫌だなぁ。傷つけるのも傷つけられるのも嫌だな。気分を悪くさせてしまったら継続的にサービスを利用してもらえなくなるかもしれないし」

というように、自分が嫌われたり傷つくのが嫌だから相手にとって本当に必要なことを伝えられないとか言えないっていうのはコーチとしての価値は無いとぼくは思う。


クライアントは「変わりたい」という意思をもっていても、脳みそレベルでは「ラクをしたい」と思っている。(それが人間だ)

「ラクをしたい」と思っているし、「これまでの行動を変えるのは面倒」と思っていたとしても、対話を重ねることによって夢を実現するための言葉・行動に変えないと本当の意味でクライアントの人生は前進していかないのである。



指摘・フィードバックにこそ価値がある

指摘・フィードバックは普段の生活ではなかなかもらえない。わざわざ「あなたのの言葉や行動のここが問題だよ」という指摘はしてもらえない。

なぜなら、相手を傷つけたくないし自分が嫌われたくないからである。だからこういうネガティブなフィードバックはなかなかされることが無いし素直に受け取ることもとても難しいことがわかっている。


しかし、人が本当に変化する時に必要なのは、これらのフィードバックを受け入れた時である。

今までの自分の行動は、夢の実現にとって逆の結果を生み出していたんだな・・・

と認識できた時に変わる。

「これから本当に変わる必要があるんだな」と痛感したことによって言葉・行動を変え、結果を変えていく必要があるんだということを認識できている人は、新しい一歩を踏み出すことができる。


もちろん、新しい一歩を踏み出すことは怖いことだ。しかし、だからこそ伴走するコーチ・メンターの必要性がある。



正直に言おう。

ぼくも学生時代から嫌われたくないと思って生きてきた人間だ。

「サービスを継続利用してもらえなかったら生活が苦しくなるから、気分が悪くなるようなことは言わないでおこう」と思って接していた時期がある。


しかし、そんな気持ちで接していても相手の人生は豊かにならない。


時間とお金を奪うだけで、クライアントやメンバーが望んでいる未来を手にすることに貢献できないコーチ・メンターは紛れもなくクソなのだ。


この連載でも、度々失敗談を掲載しているが、嫌われる勇気がないとか、自分が傷つくのは嫌だとか言ってる時点でコーチ・メンターの心を持ち合わせていないのにこの仕事はできないことを痛感している。



仕事というものは自分本位では成立しない。

目の前の相手を喜ばして、幸せにしてナンボだ。



この想いを持ちながら、引き続き夢の「誰もが自分の人生を自分で決定できる社会づくり」のための活動をしていきたい。


noteを読んでいただいているあなたがいるからこうして言葉にできて、実感することができます。いつも本当にありがとうございます。これからもがんばっていきます。



2020年8月30日

ハル


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