#45 多くの人が気づけていない「時間を潰す」という口癖の危険性
▼前回のnote記事
「いつかやろうと思っている」
「また今度考える」
「眠いから明日やろう」
このような先延ばしの言葉を聞くことが多い。
言葉は思考から生まれる。
この思考はどういう状態なのかを分析すると、
明日がある
1ヶ月後、1年後がある
将来がある
と言うことが前提になっていて、それを無意識に言っているのが特徴である。
しかし、冷静に考えてみると、自分はいつ死ぬか分からないし、「また今度一緒にやろうね」と言っている相手もいつこの世界からいなくなってしまうのかもわからない。将来があるのが当たり前では無いのである。
しかし、人間というのは物事を長期的に捉えるのが苦手だし、なおかつ都合よくとらえてしまう。そうして「なんとかなる」という楽観的な考え方で思考を終え、目先の締め切りがあるテスト勉強や仕事のノルマに意識が向けられていく。
最も問題なことは、時間を有意義に使えていないことである。
人生が前に進んでいる時間がないので楽しさを感じにくいし、やりたいことが明確になっていないと時間の価値が高まらないからだ。
例えば、待ち合わせをした相手が電車に乗り遅れ、集合時間に15分遅れるという場合で考えてみよう。自分のやりたいことがわかっていない場合、スマホにたまたま鳴った通知や、面白そうな動画や漫画、その他エンタメ系のゲームなどに時間を使う。
逆に、やりたいことが明確である場合、例えば海外ボランティアに参加するために英語の勉強をする必要性や意義を感じていれば、TOEIC試験や英会話のアプリや問題集を1問でも解こうとするだろう。
自分を知ることは、1人では気づきにくいのである。
もちろんエンタメ系のサービスを否定するつまりはない。
そういったことに時間を注ぎ、自分のスキルとして培って制作者側になろうとする人にとっては必要だし、有意義な時間である。
しかし、制作者になって面白い動画やゲームや漫画を作り出すことが自分のやりたいことだとわかっていないと、その目標達成に必要なアクションを意識的に継続してとる事はむずかしい。
なんとなくやっているだけでは、人生を変えるための目標はクリアできない
過去にメンターにこう言われたことがある。
確かにその通りだ。
未来は現在の習慣から作り出されるものだ。今習慣になっていないのに、その先に望む未来は訪れにくいからだ。例えば、英語の勉強をしていないのにテストで点数なんて取れないし、海外の人とコミュニケーションを取ることもできない。
今フリーランスとなって電車やカフェなどでいろんな人々の声が聞こえてくる。その中でも一番ドキッとするのが、
「何して時間を潰そうかなぁ」
という言葉だ。
時間は潰すものではない。
今周りにいる人たちとより良い時間を過ごすためや、たどり着きたい未来に向かって注ぐものだとぼくは思う。
日常会話や口癖は習慣となっていく。
つまり、この場合「時間を潰すこと」が習慣になっていってしまうのである。
明日、明日、明日、、、
と日々が過ぎていき、、、
余命がわかった時、
「もっといろいろやっておけばよかった」
と後悔するのは勿体無い。
「なんとなく生きることが目的なんだ!」ということが心からの願いであれば「思うとおりになったね」と声をかけられるが、多くの人はホンネでは「もっと自分らしい人生を送りたかった」と思うのではないかと思う。
自分らしく生きるためには、
・自分が何をやりたいのか知ること
・その想いを伝えること
が欠かせないが、これらを考える機会があまりにもなさすぎるのである。
ぼくは、「自分を知ること」は、自分の時間を有効に使えるようになる最も大切なことだと考えている。
この大切なことを、今一人でモヤモヤと考えている人に向けてこれからも伝え続けていきたい。
最後にもう1度言う。時間は潰すものではない。今周りにいる人たちとより良い時間を過ごすためや、たどり着きたい未来に向かって注ぐものだ。
2020年9月13日
ハル
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水樹ハルの「まだ世には出せないお話」
ストーリー制作専門のWebライター、カウンセラーとして、「チャレンジを応援しあえる世界」を実現することを目指す、水樹ハルのnoteマガジン…
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