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3部門の概要をサクッと解説【循環創造学セミナーレポート】

初めまして!面白法人カヤック広報の梶陽子(鎌倉市在住)です。
鎌倉サーキュラーアワード(通称:KCA)実行委員の一人として、このアワードの企画立案から携わらせていただきました。日頃は面白法人カヤックの広報として、自社や事業のことを伝える仕事をしています。

パリオリンピックが盛り上がっていますが、鎌倉サーキュラーアワードも絶賛募集中ですよ!応募締め切りまで1ヶ月を切りました(8月26日締め切りです)!!
応募したいけど、どうしたらいいの?という皆様に、先日行われた循環創造学セミナー内で説明のあった3部門の概要、そして攻略法(!?)をサクッとレポートします。

市民部門では、具体的なアイデアをいくつか例として紹介したので、これをそのまま提出してもOK(笑)。子どもたちの夏休みの取り組みにもぴったりですよね。
事業部門では、「取り組みリスト」を紹介。どんな活動を可視化すればいいのかヒントになりますよ。
スタートアップ部門は、まだ起業していない夢物語を鎌倉で叶えたい人も応援したい!なんて話も出ました。

各部門に該当する部分だけでもいいので読んでいただき、ご参考になれば幸いです。


鎌倉サーキュラーアワードのはじまりはカヤック柳澤の一言

6月3日から応募開始となった鎌倉サーキュラーアワード。
実は、弊社の代表や柳澤と田中先生がお正月に会った時に、循環社会を推進するためのアイデアとして柳澤から「3部門でアワードをやろう!」という話があったのが始まりでした。

色々な自治体や企業・団体などがサーキュラー系のアワードをしていますが、対象はどれも市民やスタートアップ、事業者と個別にやるのが常です。でも3部門を同時に実施することで、互いに刺激し合い、繋がりが生まれるのではと考え全国でも類をみない3部門同時のアワードを開催することとなりました。

循環創造学セミナーでは、同アワードの市民部門のファシリテーターを務める平野リエさんが「鎌倉はゴミのことについて24時間話せる(くらい熱量高い)人が多い」と言っていました。そんな鎌倉だからこそ、全国に先駆けて、市民も事業者もスタートアップもみんなで循環者になろう!という取り組みができると考えています。

毎日1人あたり約1kgのごみを排出している!?

次に、平野さんから鎌倉市のごみ事情について説明がありました。
鎌倉市では毎日56,779トン、全国では約4,000万トンのごみが排出されていて、全国だとだいたい毎日1人1kgのごみを出してい計算になるそうです!※

この数字は事業系ごみが含まれているので、生活系ごみだけで調べてみると約500g。
そして、ごみの約7割が生活ごみ!

鎌倉市は、ごみのリサイクル率が56.3%と日本1位!
田中先生は「ごみの半分以上を資源にしているといいます」と話していました。ちなみに日本の平均は19.6%とのことなので、全国と比べて2倍以上高いことがわかりますね。

※詳しくは、環境省の一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)をご覧ください。https://www.env.go.jp/press/press_02960.html

家庭ごみを楽しく減らすアイデア募集!<市民部門>

リサイクル率はNo.1でも、家庭からでる生活系ごみってアイデア次第でまだまだ減らせるんじゃないの?と言うことから、市民部門が生まれました。

平野さんからアイデアを考える上でこんなヒントが!

「このアイデアをそのまま出してもいいよ!」と平野さんは話してました(笑)

例えば、

  • タバコのポイ捨て防止に渋谷区センター街で行っている投票型喫煙所のような、「捨てる」というアクションを、「投票」に置き換えることで、楽しくごみを減らす

  • スーパーとコラボして、商品のパッケージとかトレーとか、買った瞬間に捨てたくなるごみをどうにか減らす

  • ごみを拾うトングにITを掛け合わせて、どんなごみがどこに落ちているのかを分かるようにする

など、色々なアイデアのヒントを話してくれました。
市民部門は、
楽しく続けながら、家庭ごみを持続的に減らせるアイデア
これがポイントとのこと。

応募は絵でも、手書きでも、動画でも。何回出しても、自称「湘南人」でもOKだそうです(相模湾・三浦半島合わせて「湘南エリア」という認識で、住んでいなくても、関わっているでも大丈夫とのこと)。

一次を通過すると、二次審査が授賞式と同じ10月5日にあり、マシンガンズの滝沢さんも審査に来られるので、是非是非奮ってご応募ください。

ごみ減量の活動を可視化しよう!<事業者部門>

事業者部門は、コンペティション(競争)ではないので、ご応募いただければ委員会の確認を経て認定となります!

対象は、鎌倉に本社・支社を置く事業者。
応募は、Webのフォームからエントリーできます。
小さいお店から大きな企業まで、さらにはこれからごみ減量に取り組もう!という事業者の方も大歓迎です。

どんな活動がごみ減量につながるの?と思われる皆様、鎌倉市と共同で作成した取り組みリストがあるので、まずはこれを参考にしていただければ「あ、すでにやっている」という身近な取り組みも沢山あると思います。

事務用品や洗剤に詰め替え品を使用している、テイクアウト容器をリユースにしているなど
全部で34の取り組み内容が記載されているリスト

そして数値化って?というのも過去の数字を算出するのが難しいということであれば、現在の結果として出してもらったり、これから始めるのであれば短期間の取り組みでも大丈夫です。


紙コップで提供していた過去の販売数ではなく、現在の販売数で概算することも可能

認定されると認定ステッカーなどを一式プレゼント。「ごみ減量に取り組む事業者」というブランディングに繋がります!またそうしたお店のMAPを作成して、コミュニティ通貨「まちのコイン」と連携してPRも考えています。

こんな取り組みでも良いのかな?数値化が難しい!など迷ったら鎌倉サーキュラーアワード実行委員会で、事業部門のファシリテーター青木さん、長谷川さんにご相談ください。

サーキュラースタートアップは、いざ鎌倉へ!<スタートアップ部門>

サーキュラースタートアップにとって鎌倉がオススメな3つの理由については、ファシリテーターの善積さんが詳しくnoteに書いているので、
こちのらのサイトをご覧ください

実行委員長の田中先生は、
「山倉では、住民、事業者、自治体、全部の環境意識が高いので、(スタートアップへ)協力してもらえる。サーキュラーエコノミーの新しい取り組みを始めやすい地域だ」と太鼓判を押していました。
一方で
「一過性ではなく、きちんと環境に良いかを評価される試される都市でもある。真面目に良いことをしようとする人には一緒に協力してくれる仲間がいる」
とも話していました。

次に、実際に応募を検討しているスタートアップからこんな質問が。

カマンの「Megloo」やECOMMITの「PASSTO」などいろいろなスタートアップが鎌倉で実証実験をしている

すでに起業しているスタートアップももちろんOK!
まだしていないけどアイデアはある、という方もぜひ。
鎌倉には、そんな夢物語の実現を応援したいと考えている人が多いので、
入賞に関わらず自分のビジネスアイデアに対してフィードバックがもらえるというもの良い機会になると思います。

総合審査委員長の鎌倉市松尾市長がサプライズ登場!KCAへの期待とは?

循環創造学セミナー最後に、松尾市長がオンラインで登場。
鎌倉サーキュラーアワードでは総合審査員長としてご参加いただいています。そんな松尾市長がこのアワードに期待する想い。

それはごみ減量に向けた、新しいアイデアや仕組みが生まれること

30年以上前から鎌倉では市民と共にごみ減量に取り組んでいる歴史があります。でももっと、これまでにないアイデアや、気づかなかった仕組みがあるのではないか?
市民、事業者と自治体との共創によって、そんな新しい解決方法が生まれるのではと期待されているとのことです。

以上、循環創造学セミナーのサクッとレポートでした!

明日、8月2日夜は、カヤックオフィス内で鎌倉サーキュラーギャザリング(懇親会)を実施します
スタートアップ部門に応募を考えている方、協力できそうな方、ちょっと気になっている方はぜひお気軽にお立ち寄りください。

■イベント概要
日時:2024年8月2日(金)19:00〜21:00(18:50〜受付開始)
場所:面白法人カヤック本社銀行棟4F
会費:1000円 ※当日お持ちください(ドリンク付き マイカップ、マイボトル持参にご協力ください)
※質問コーナー、名刺交換タイムあり
申し込みはこちら


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