戦争が好き、大好き、大大好き

NHK大河ドラマ『光る君へ』の視聴率が落ちたのだとか。12パーセント台スタートで11パーセント台に。
平将門が新皇とか言って調子こいてたときと、鎌倉時代に移り変わるときは斬り合い殺し合いをしていたけれど、この時期の平安はマジのマジでルネッサーンス！ なわけで。超平和。大陸や半島との関係を適当にやって、日本独自の文化を花咲かせた時期。殺し合ってる暇なんてない。やってらんない。歌を詠むのに忙しいのよ、お上は。

殺し合わないと視聴率が悪いのは『大河ドラマ いだてん～東京オリムピック噺～』で立証済み。
確かに、『いだてん』には日中戦争や太平洋戦争が出てきたけれど、実際のドンパチはほぼ出てこない。仲野太賀が満州でロシア兵に殺されたぐらいなもん。

テレビ局はことあるごとに戦争番組を制作する。8月は特に。NHKにいたっては『紅白歌合戦』なんつって、年末ギリギリまで合戦しちゃってるんだから。
キラーコンテンツなんだ戦争って。合戦って。もはや戦争で商売しているようなもん。戦争で飯を食っているWarMongerみたいなもん。戦争頼みの戦争番組、戦争がなきゃ困っちゃう。

大河ドラマだって斬り合い、殺し合い、合戦がないと視聴率が悪いんだ。逆に言うと、戦争が、合戦があれば日本人は見る。内容は反戦なのに、戦争が好き。戦争がなけりゃ見ない。戦争があれば見る。戦争よくない！ とか思いながら戦争を求めてる。
日本人をここまで戦争大好きにさせちゃったのやっぱりテレビだろう。時々ラジオで、たまに新聞で、ごく稀に雑誌だろう。戦争を描いて「やった！ 視聴率が上がった！ 売り上げが上がった！」とかガッツポーズしてるんだろうな。

もうやめない？ もうよくない？ ドンパチ、チャンバラ。
戦争の扱いが雑だよ、雑。戦争を安易に描きすぎてるし、困った時の戦争になっちゃってるよ。

だから、今日から戦争禁止！ 戦争、ダメ、絶対！
と、戦争に関する文章でビュー数を稼ぐのだった。