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あの日の手紙

もう二度と会わないと思った。 水彩の空を切り取って、朝が塗り潰されるのをずっと待っている。ずっと、ずっとずっと 鳥の声が怖い。空気の音を固めたような硬度だから。…

天野
7か月前
1

人生の棚

きっとこれで正しいんだと 思ってしまって、望んだはずの未来とか、やりたかったこととか、大切にしていたこととか 全部捨ててまで選んでしまった。 一緒に退廃的な毎日を…

天野
8か月前
2

ノイズ

ひとは【けっかん】で繋がれています。 其れをひとは赤い糸と言います。 千切れれば痛みが。うすまっても繋がれた血は巡り続けます。 わたしの中にはたくさんの赤い糸が流…

天野
1年前
4

生きる。

信じていたものが嘘だった時 ようやく知らないあなたを知れた 信じていたものが嘘だった時 私を騙せるのは結局自分だけだったのだと知る どうしょうもないことが世界には…

天野
1年前
4

気ままに書き始める事にしました

歌詞から逸れてしまった言葉や、絵にならない部分を そっと小説や、日記まとめや、詩やらにしてしまって、昇華できたらいいな。と思って始める事にしたよ☀️ 最近、ずっ…

天野
1年前
8
あの日の手紙

あの日の手紙

もう二度と会わないと思った。
水彩の空を切り取って、朝が塗り潰されるのをずっと待っている。ずっと、ずっとずっと

鳥の声が怖い。空気の音を固めたような硬度だから。カーテンからの光が怖い。
呼吸の音をいつもより近くに感じるから
そういうことか。と誰かが言う
どういうことだろう。そういうことなのだろうか。本当はずっと前から何もかもが怖くて仕方がなかった。小さい頃からずっと、耳を塞ぎたくてしょうがなかっ

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人生の棚

きっとこれで正しいんだと
思ってしまって、望んだはずの未来とか、やりたかったこととか、大切にしていたこととか
全部捨ててまで選んでしまった。
一緒に退廃的な毎日を送れば良かったのに、わたしは私がどこまで行っても大事で
捨てられないくせ君と暮らしたかった。

きっとこれで正しいんだ。
それで離してしまった手も、私が選んだことだから。
それでも、知っていてほしかった。
どれだけ君との未来を望んでいたか

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ノイズ

ひとは【けっかん】で繋がれています。
其れをひとは赤い糸と言います。
千切れれば痛みが。うすまっても繋がれた血は巡り続けます。
わたしの中にはたくさんの赤い糸が流れてます。
でもきっと、君とだけは白い糸がつながっているのだと思います。
白い糸とはつまり骨を構成するものです。
わたしは彼と過ごして、彼をみて触れて、確信しました。
彼は人間じゃなかったのです。そうに決まっています。
彼は私の骨組みを透

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生きる。

信じていたものが嘘だった時
ようやく知らないあなたを知れた
信じていたものが嘘だった時
私を騙せるのは結局自分だけだったのだと知る

どうしょうもないことが世界には蔓延っていて
でもそんなこと信じたくもないから
なんともないフリで水溜りを飛び越えてみたりする
もう何にも伝わらないでほしい。
悲しいも、死にたいも、苦しいも
泣きたかったはずなのに
なんで泣きたかったのかわからない
形にすらならない涙

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気ままに書き始める事にしました

歌詞から逸れてしまった言葉や、絵にならない部分を
そっと小説や、日記まとめや、詩やらにしてしまって、昇華できたらいいな。と思って始める事にしたよ☀️

最近、ずっと良い悪いで振るい落とさないものを、Twitterや、音楽で、やりたいと思っていたんです。
やっぱり、私の良い悪いの判断はそこまで正確じゃ無いと思うから。
描けるものを制限してしまうのは違うのかなって
ここで練習させていただけたらいいなと

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