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あの日の手紙

もう二度と会わないと思った。 水彩の空を切り取って、朝が塗り潰されるのをずっと待っている。ずっと、ずっとずっと 鳥の声が怖い。空気の音を固めたような硬度だから。カーテンからの光が怖い。 呼吸の音をいつもより近くに感じるから そういうことか。と誰かが言う どういうことだろう。そういうことなのだろうか。本当はずっと前から何もかもが怖くて仕方がなかった。小さい頃からずっと、耳を塞ぎたくてしょうがなかったし、目をつぶしてしまいたいくらいに、感覚が痛かった。本当は何もかもが怖かった。

    • 人生の棚

      きっとこれで正しいんだと 思ってしまって、望んだはずの未来とか、やりたかったこととか、大切にしていたこととか 全部捨ててまで選んでしまった。 一緒に退廃的な毎日を送れば良かったのに、わたしは私がどこまで行っても大事で 捨てられないくせ君と暮らしたかった。 きっとこれで正しいんだ。 それで離してしまった手も、私が選んだことだから。 それでも、知っていてほしかった。 どれだけ君との未来を望んでいたかとか そんなものは全部消えてしまったとしても 自分勝手に映ってももういいから 知

      • ノイズ

        ひとは【けっかん】で繋がれています。 其れをひとは赤い糸と言います。 千切れれば痛みが。うすまっても繋がれた血は巡り続けます。 わたしの中にはたくさんの赤い糸が流れてます。 でもきっと、君とだけは白い糸がつながっているのだと思います。 白い糸とはつまり骨を構成するものです。 わたしは彼と過ごして、彼をみて触れて、確信しました。 彼は人間じゃなかったのです。そうに決まっています。 彼は私の骨組みを透かす従順な鏡だったのです。 私が笑うと彼の瞳には私の笑顔の出来が浮かびます。 う

        • 生きる。

          信じていたものが嘘だった時 ようやく知らないあなたを知れた 信じていたものが嘘だった時 私を騙せるのは結局自分だけだったのだと知る どうしょうもないことが世界には蔓延っていて でもそんなこと信じたくもないから なんともないフリで水溜りを飛び越えてみたりする もう何にも伝わらないでほしい。 悲しいも、死にたいも、苦しいも 泣きたかったはずなのに なんで泣きたかったのかわからない 形にすらならない涙など この世界に生まれなくたって支障もないだろうけど 神様せめて人間として生まれ

        あの日の手紙

          気ままに書き始める事にしました

          歌詞から逸れてしまった言葉や、絵にならない部分を そっと小説や、日記まとめや、詩やらにしてしまって、昇華できたらいいな。と思って始める事にしたよ☀️ 最近、ずっと良い悪いで振るい落とさないものを、Twitterや、音楽で、やりたいと思っていたんです。 やっぱり、私の良い悪いの判断はそこまで正確じゃ無いと思うから。 描けるものを制限してしまうのは違うのかなって ここで練習させていただけたらいいなと!! 私、言語大好き人間なのですが、同時にすごく怖くて。 規定の言葉に関して、

          気ままに書き始める事にしました