たゆたう

よごれちまつたかなしみに

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よごれちまつたかなしみに

最近の記事

今日見る夢の内容が書かれた紙が、 目の前に広がっている落ち葉の大群を歪に変形させ渦巻き、 やがて、燦爛と輝く桃源郷に変化した中に見つけた紙を拾い上げようとする瞬間に覚めるのが夢 。

    • 射光

      大きな交差点のど真ん中に吹っ飛ばされた男の体は無惨な姿。 元々東西には横断歩道がなく全ての信号を把握しタイミングを見て渡るのが常であった。 大型のトラックに轢かれ即死。 それぞれの車線の先頭車両から降りてくる人、 歩道橋から見下ろす野次馬、 中でも正義感の強い男数人が無惨な体の近くに寄って集る。 面白半分で寄って来た大学生はその見るも無惨な死体に気分を悪くし嘔吐する。 それには誰も手を貸す様子はない。 南北の横断歩道を渡る小学生の女の子が死体を指差し 「光きれい。

      • うぬが誇をかすめとらむ。

        プライムビデオとか 観るはずがないと思っていたけど、 ドキュメンタルを昨晩、観た ジャングルですよ、お笑い界は 水得意なヤツもおるし、 木の上でじっとしてるやつもおるし そんな中で誰が生き残っていくんやろう、 結局、何が、一番面白いんやろうって お笑いって逆行なんで 面白い面白くないって表裏一体で、 世界一面白い人って世界一面白くない人なんですよ だから僕はどれだけ頑張っても 世界二までしかなれないんですけどね って言ってた 世界一面白い人は お笑い界にはいない、かも

        • 虚弱がゆえ

          なんでだらだらと書けないんだろうか 何に怖がっているのか 灰になってちらついているのは自分か それを見ている目の持ち主なのか この心持ちはいったい 苦手な人の多さの関係もあって疲れただけだろうか いったい何をしに東京へ来たんだろうか 本当にただの逃避行だったんだろう 事務机を挟んで翌る日という役員と向かい合うような このなんとも言えない圧迫感は 果たして季節の変わり目のせいだろうか いったいいつまでしょって歩くのだろうか いや、例えば人生が窮屈な八方塞がりだとした

          春然り

          あれだろうか 見せないと見てもらえない人と わざわざ見せなくても 見られる人の違いだろうか 近頃では 鏡に映る自分の写真を撮る人が増えている それについて特に構わないし どこでお披露目されても良い たまに見返すと楽しいかもしれない 言い方が思いつかない、 つまりかっこ良くない 可愛くない人であることくらいは ちゃんと肝に銘じておいた方がいい 可愛い顔の人は 可愛い顔 をしているところを見たことがない かっこいいやつはそもそもいない この間なんて 紫色の服を着て な

          バナナドッシー

          商店街の中にあるカフェの二階から 商店街を歩いている人をなんとなく見ている ワゴンの服をみている女性や、 このカフェーの食品サンプルを見ているカップル 様々に活動している 衣食住を注ぎ足している ワゴンの服を見ていた女性は どうやら気に入ったものは見つからず、また歩く 今着ている服を着て 食品サンプルを見ていたカップルは 互いに意見が合致したようで、このカフェに入っていく 胃袋に収める決心がついたようで 家探しなんていう、ヤドカリの所業も みんな生きたがっている

          バナナドッシー

          ライト兄弟へ

          小さな鳥が下手な調子でも大声で、しかも一定のリズムで鳴いている様子は 実に耳障りだなぁ と思いながら、公園のベンチに寝転んで、片手にはちくわを持ちながら木漏れ日から差す光に薄目になっている僕だ。 この木から大きさは関係なく、毛虫が落ちてきて顔に載ったら嫌だなぁとも思っている。 このベンチの裏側はどれくらい汚れているのか確認しておけば良かったなぁ或いはすでに、団子虫の巣窟になってやしないだろうかとも。 ちくわは、英語でtube-shaped fish paste cakeこ

          ライト兄弟へ

          ルサンチマン

          いまだに注文するのが苦手で いまだに、といっても 今後得意になるような気もしないけど ましてや注文したものを 変更するというのはもってのほか、 記憶の中では一度も無いような気がするが 変更した際に店の人のあの怪訝そうな顔を 覚えているということは たしかに一度はあったかもしれない 医者から食べてはいけないと 言われていたのを忘れていて 変更する事はあったとしても 今までに医者から食べ物を 制限されたことも一度も無いので やっぱり無いのかもしれない “タバコがなくなっ

          ルサンチマン

          解談

          ナンバーナイン、マルジェラは 特に憧れたものだ REDのハワードなんかにしても 本当に手に入らなかったけど、 ペインターとかワイドなデニムとか そういう話じゃなかった REDのハワードが欲しかっただって違うんでしょ、 ハワード信じて止まなかった今も相変わらずその調子で 懐古主義的理想は、 まさに半円描いて泡立つミルクセーキに溶けてった アイスクリームは溶けたけれど謎はついに解けなかった空席には叶わなかった約束が腰を下ろすかもしれない

          グッドバイ

          とうとう、この時間まで誰からも連絡は来なかったかと逢魔時、煙草を吸いながら、 僕はベランダに出て正面にある家の物干し竿に掛かった一枚の洋服を見ていた。 昨日までの朗らかな春の陽気に着られていたであろうその一枚の洋服は、 雨風に吹き付けられ、 固定される事なく竿の上を行ったり来たりしながら虚しく揺れている。 エンジン音が近づいてくる。目をやると、運転手は手を上げ、 徐行しながら下に停まってある自転車の後ろに着けるようにして止まった。 結局今日も自分の車輪を少しも回

          グッドバイ

          それも考える葦

          目標を蔑ろにして、なんだかわからないまま手っ取り早く過ごしているような眠たさがある。 憎たらしい後追いが常に、やることなすこと、 また、温めていること、 中途半端に突ついては知らないふりをしている。 経験と憧れから構想している今後の楽しみや、ただ一つだけの大好きなことを、奪われようとしているから突き放したくも、さっさと手放したくもなる。  偸盗はガス灯の柔らかい光に微睡顔して瞬間に鋭く放つ光に気がつく様子はなく、美味しいご飯と新しい人間関係を大切にする。 まだまだ

          それも考える葦

          armchair theorist

          「あの大きな"モノ"は、なに?」 「あれは建物だよ。」 「何をするもの?」 「外の空気に触れないようにするものだよ。」 「へー。おや、"ヒト"が入っていくよ。」 「疲れたんだね。」 「建物の中は、疲れた人でいっぱい?」 「中には、疲れるために入っていく人もいるよ。」 「何のため?」 「疲れたときのためだよ。」 「どういうこと?」 「人はそうして生き延びているんだよ。ちなみに、」 「ちなみに?」 「"マド"というのを開けると、外気が入ってくるよ。」 「マドって、あの四角の?」

          armchair theorist

          カーディガン

          拝啓、外はだんだんと暖かくなり、アクリルのセーターを一枚だけ被って出掛けられる気候になってきました。 「アクリルと言われても、もしかしたらピンと来ないかも知れませんが、ウールよりもも少し温暖に適した生地のセーターです。ピンと来ましたか?来ませんか。 そうですか。」 「「まぁ、それは良いのです。この度のお手紙には何の因果もありませんので。」」 「ただ、アクリルというのは良い生地ですよ。文明的です。思いっきり洗ったって、こいつは潰れません。あなたも是非、アクリルのセーターを

          カーディガン

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          ロイヤルホストとポールスミス セブンイレブンとリーボック ポカリスエットとアディダス アクエリアスとナイキ 自分たちの頭の中で隣接してるとゆうか、いわゆる引き出しみたいなのに一緒にしまわれているワードなんだろうか それぞれの理由を見出すと、色や形やスタンスでなるほど各々が合致していく あーなりたいっていう対象に対してしっかり見極め、きちんと整理していくことがある 一般には一切の正体を明かさないマルジェラとgreeeen その後1人でなんとなく考えてたら歯科と白