ルサンチマン


いまだに注文するのが苦手で


いまだに、といっても
今後得意になるような気もしないけど
ましてや注文したものを
変更するというのはもってのほか、
記憶の中では一度も無いような気がするが

変更した際に店の人のあの怪訝そうな顔を
覚えているということは
たしかに一度はあったかもしれない


医者から食べてはいけないと
言われていたのを忘れていて
変更する事はあったとしても

今までに医者から食べ物を
制限されたことも一度も無いので
やっぱり無いのかもしれない






“タバコがなくなったから
ちょっと買ってきます”

"セブンスターのメンソールを下さい"


“普通のセブンスターならございますが”


“あ、あ、”


まぁこんな具合で
外に出るとコミュニケーションなんて
取れたものではない



何がきっかけでこんなことになったか
分からないのだけれど
小学生の頃は間違いなく
人が好きだったと思う
常に人を笑わせることを考えていた

馬耳東風?
バジルと豆腐は良く合いますねせんせ!ぷ!










当時ボディーソープのコマーシャルで
使用したときの感想を
興奮しながら喋る一般人のモノマネが
一番うけていたと思う
椅子から転げ落ちる女子もいたのを覚えている

三人兄妹の末っ子で
兄2人が地元では札付きのヤンキー、
おばさんっぽさがツボの女子だった
その子が涙を流そうもんなら
飛んで標的をぶちのめすようなヤンキー
札まで付けば優しいものである

そんなよく笑ってくれる人もいたので
頑張っていたけど
ある日給食の魚で、喉に骨が引っ掛かり
うろたえている人がいて
自分を含め数人はくすくす笑っていたが
そのよく笑ってくれた女子は
笑っているやつの気がしれない
といった様子でこちら側を睨んでいた
楽しくないな、と思ったのをよく覚えている




骨が引っ掛かりうろたえていた人も
昼休みにはけろっとして
多目的スペースで友達と談笑していたが
自分の喉に引っ掛かったらしい小骨は
下校の時にまで妙な違和感をもたらしていた







それとこれ、関係性やいかに
というかほぼ無関係に等しいが
思い出した事の内容が色濃く、鮮明に
浮かび上がったので記してみた



とにかく、まぁ、やはり
うざったらしいのは
偽、人嫌い
夢うつつ眼うつろな表情

気持ち悪ったらありゃしない
中二癖も中肉中背も、忠誠も
思想もへったくれも無く
強いて言えばただ
好きか嫌いかのみである。




ほらまたルサンチマンが歩いてる

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