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「保護者名」に、夫の名前を書く理由。


子どもが、学校から持ち帰る書類。
「保護者名」を書く欄が結構ある。

17年前、母親になってから、
かなりの年月、何の疑問もなく、
夫の名前を書いていた。

「専業主婦」で、夫に「扶養」されているわたしには、保護者としての責任能力はない、
何かあったら最終的には夫に言ってくれ、と。
そう思っていたのだろう。
いや、本当は、そんなに深く考えてもいなかった、というのが事実。
そんなもんだと思っていた。

なんなら、わたしは扶養されてるんだから、
わたしが何かやった時の責任さえ、夫が取るんだ、
と思っていた。

ある日、車を運転していて、
接触事故を起こした。
わたしが真っ先に連絡したのは、
保険屋さんや警察、ではなく、夫。
その後夫の指示通りに動き、
後日、夫同伴で先方に謝罪に行った。

「妻が大変ご迷惑をおかけしまして…」

夫がいて良かった、と、
安心感を抱くとともに覚えた、
妙な違和感。

夫は、あたかもわたしの保護者のような振る舞いだった。

当時夫の働き方はブラックで、
もちろん家事育児は完全なるワンオペ。
今なら面白おかしく笑えるワンオペ自虐ネタは、山ほどある。

当時、わたしは名実ともに扶養されてた。
彼の懐の中の世界でよしとしてたんだ。
外に出る手段も知識も、つながりもなかった。
そもそも、そんな意識がなかった。

あー、狭かったなぁ。

あー、しんどかったなぁ。

夫からの自立には、ずいぶん時間がかかった。
波風もたくさん立った。
けど。

今、子どもが自分で書く書類の「親の名前」欄。
「ママの名前書いてる!」
だって。

どっちでもいいけど、なんか嬉しい。

専業主婦でも、扶養内で働いている、でも、
ママは立派な大人です。
立派な保護者です。

「保護者の名前」欄に自分で記入するときは、
自分の名前を書きましょうね。

小さなことから、意識改革は始まります。

これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/