Atsuya SUZUKI

旅行/墓/建築/中国語のことなどを書きます。 台湾に住んで建築設計の仕事をしています。

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マガジン

  • 中国語関連

    中国語を勉強しながら考えたことなど

  • 台湾(宜蘭)の建築/ランドスケープの事例から学んだこと

    感動した現代建築やランドスケープ設計の事例について、自分なりに考察して紹介しています。

  • 墓について

    アジア各国の墓場や墓園に訪れて、色々と考えています。

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    香港旅行記のまとめ

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    ベトナム旅行記のまとめ

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中国語を一年間本気で学んだ凡人の記録

はじめに この文章を書く目的は、おすすめの勉強方法を共有するとか、言語学習について指南するとか、そういう殊勝なものではありません。"一年間の勉強内容やかけた時間をまとめることで、これまでの勉強方法を一度立ち止まって検査して、二年目以降の勉強に生かす"ことが目的です。「こんな文章を日本語で書いているくらいなら、少しでも勉強した方が良い」というツッコミを、もう一人の自分に入れられながら、可能な限りで書いていこうと思います。  自分は人と喋ることでものを考えることが苦手なので、文章

    • 【日記】スマホを持たずに出かけた土曜日

       高校一年生になったタイミングで、両親から買ってもらったスマートフォン。僕らの一個上の先輩たちはみんなガラケーだったけれど、僕らの世代は(ほとんど)みんなスマホだった。こんな言葉は世の中にはないかも知れないけれど、僕らがまさに「スマホネイティブ第一世代」と言っていいだろう。  スマホを持って以降、ズボンの右ポケットがその定位置になった。(左ポケットは鍵類と財布)この定位置は約10年来変わっていないので、そこに重みがないと違和感がある。出かけるときはもちろん、家にいる時も基本

      • 中文書紀錄日記_2『一九八四』

         我自己也很驚訝怎麼這麼快就寫了,這系列的第二篇文章。這次我用了有聲書。因此不需停下來查詞,當然也讀得更快。而且最近我每天早上起床的第一個小時,和睡前的一個小時都用在讀書上。所以每天可以聽兩個小時,一週就能聽完一本。  我也嚇了一跳,我是如此努力。但這感覺不像是在努力,而更像是自然而然地感到興趣。我認為這個方法(讀書)非常適合我。終於找到了適合我的方式。  順帶一提,為什麼中文將「audio book」翻譯為「有聲書」而不是「聲音書」呢?當我第一次聽到時,我誤以為是指「聲

        • 中文書紀錄日記_1『村上春樹去見河合隼雄』

           大家好,你們還好嗎?我從今天開始嘗試一個新的事情。就是在這裡寫下我閱讀的中文書籍所引發的感想。為什麼會突然想到這樣的嘗試呢?主要有一下三個原因。 壹.寫感想的影響力  我從20歲開始寫關於讀過的書的感想。現在已經寫了大約七百篇了。我發現寫作對於提高我的日文能力有著越來越大的影響。對我來說,寫作是一種思考方式,不如說更接近「寫作的行為才讓我可以想東西」。因此,我認為如果我用中文來寫關於中文書的感想,我的中文水平可能會有提升。 貳.沒有人發現  我在這裡用中文寫作並分享

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          不潔さについての考察

           こんな惹かれないタイトルをつけてしまって、果たして読んでくれる人がいるのか分からないけれど、不潔さについて、常々思っていることがあるので、ここで考えてみたい。 不潔を意識した記憶  なぜ「不潔さについて」常々思っているかというと、自分はもともと、軽度ではあるが潔癖症だった。それが、あることをきっかけに克服したからだ。  潔癖症になったきっかけ自体は、今となってはもう分からないけれど、小学生の時が一番酷かった。給食の時間のときに、隣の席の女の子に「食べきれないので、パン

          不潔さについての考察

          2024年の目標について“本気だして”考えてみた

          はじめに  親愛なるフォロワーの皆様、あけましておめでとうございます。なんと一年の1/4が過ぎようとしている旬を過ぎた時期に、こんなタイトルの記事を投稿してすみません。2月初旬くらいからちょっとずつ進めていたのですが、思った以上に時間がかかってしまいました。  皆様は、年間目標みたいなものを立てますでしょうか?(こういう問いかけは大体自分のためにしています)僕はというと(ほらね)、昨年の正月に、気まぐれで始めてみただけの、目標設定初心者ではあるのですが、年間目標を立てる側

          2024年の目標について“本気だして”考えてみた

          【香港旅行記⑦】まさかのベンサントレッキング

           ついに最終日となってしまった。香港七日目、またもや空港で目を覚ます。3日連続でホテルを利用しないという奇行は、できれば黙っていたいのだけれど、やっぱり面白いので書いてしまう。笑ってくれたら嬉しいです。どうか引かないでください。  18:30発の飛行機で帰る予定なのだが、驚くべきことにもう空港にいる。どうも時間が余りすぎている。お金と時間と体力を考慮すると、あまり遠くに行く余裕がないので、空港に隣接した島に向かってみることにした。一応、香港ディズニーランドがある島と地続きで

          【香港旅行記⑦】まさかのベンサントレッキング

          【香港旅行記⑥(番外編:マカオ)】カジノの国へ

           昨晩あんなことを書いた後に再度寝たら、驚くほどに熟睡してしまい、起きたらもう空港は朝の便に乗る人で賑わっていた。時刻は朝9時、今日はマカオに行ってみようと思う。  今調べたところによると、香港からマカオに行くには、一度「港珠澳大橋香港口岸旅檢大樓」という長い名前の場所を経由しないといけない。「港珠澳」の名の由来は、港→香港、珠→珠海(中国の市の名前、マカオを取り囲むように立地している)、澳→澳門=マカオの三つを繋ぐ橋だからだろう。他にも方法はあるみたいだけど、高額かつバス

          【香港旅行記⑥(番外編:マカオ)】カジノの国へ

          【香港旅行記⑤】文物徑を巡る一日

           朝七時ごろまで、マックで途切れ途切れの睡眠を続けた。いつの間にかトレーを下げられてしまったので、ただ寝てるだけの人になってしまったけれど、何も言わずずっと居させてくれた。優しい世界。  外に出たら寒くて死にそうだったけれど、ショッピングモールのトイレに入って、歯磨きをして顔を洗ったら、気分がシャキッとして寒さをあまり感じなくなった。おまけに日が出てきて、日光が当たる場所ではポカポカとする。  昨日の夜マックでいろいろと調べていて、香港の文物徑には2種類あることを知った。昨

          【香港旅行記⑤】文物徑を巡る一日

          【香港旅行記④】粉嶺の長すぎる夜

           四日目ともなると、九龍灣(クーロン・ベイ)の周辺は結構見れた気もして、今日はもう少し田舎の方を探索しようと思う。沢山の観光客がひしめく、いわゆる「香港感」はもうお腹いっぱいになってしまった。そこで、馬鞍山と大帽山という二つの山を越えた北側を目指すことにした。これもまた今朝、起きてから決めた事だ。予定を決めないことの面白さを享受できている。 田舎の廟へ  香港は想像以上に地下鉄網がしっかりしていて、一見辺境に見える場所でも、結構行けてしまう。今日行くところは、下調べした段

          【香港旅行記④】粉嶺の長すぎる夜

          【香港旅行記③-2】ダイヤモンドは砕けない

          ダイヤモンドの墓場へ  先ほどの木造建築博物館から歩いて行ける場所に、今日の最後の予定、鑽石山(ダイヤモンドヒル)の鑽石山金塔墳場がある。現代では鑽石というのはダイヤモンドという意味なのだが、鑽という字には動詞としての「削る」とか「穴を開ける」という意味があるらしく、単に昔採石場だったことから、この名前が来ているようだ。(wikipedia「鑽石山」より)  でも、今や商業地区となっているこの場所にとっては、「ダイヤモンド」という豪華な響きが好都合なのだろう。英語ではDia

          【香港旅行記③-2】ダイヤモンドは砕けない

          【香港旅行記③-1】故人に魅せられて

          全てを飲み込むバケツ/白昼を歩くネズミ  3日目朝、幾つかの飲食店で食事をしてきて分かったことがある。それは、「香港人はめちゃくちゃ食べ物を残す」ということ。だいたいどこのお店に入っても、食べ残された食事が、帰らぬ主人を辛抱強く待っている。やがてテーブル上にそれらが溜まってくると、どこからともなくおばさんが登場し、20Lくらいはありそうな片付けバケツを引きずりながら、食器と残飯を分け隔てなく突っ込んでいってしまう。ここにいると、食事が食べられなくて困っている人など、この世に

          【香港旅行記③-1】故人に魅せられて

          【香港旅行記②-2】山肌を固めた人々

          海の見える墓園へ  華人基督教墳場という墓園に着くと、入り口には警備員のような人がいるし、開門時間まで定められていた。事前に知らなかったのでびっくり。少し身構えたけれど、何事もなく通してくれた。裸足サンダルで一眼レフカメラをぶら下げた男を、見咎めないで入れてくれた警備の人に感謝。  門をくぐると、H型鋼で作られた大きな十字架が見える。ここは基督という名の通り、キリスト教の墓地なのだということが一目で見て取れる。それを横目に突き進んでいくと、急に視界が開けた。  山肌に墓

          【香港旅行記②-2】山肌を固めた人々

          【香港旅行記②-1】立体迷路に殺されかける

          ドミトリーでの心得  昨夜は驚くほどの快眠ができて、目覚ましなしで朝八時ごろにばっちり目が覚めた。2段ベッドの数が3で、泊まれる人数は6人だが、ルームメイトは僕を含めて4人だった。  そのうちの一人は、夜八時半頃、早々に寝出した。僕がいるのに、黙って電気を真っ暗に消して。でも消されたのは彼に近い方の電気だったので、申し訳ないと思いつつも、僕に近い方の電気を付け直して、日記をつけたりしてすごしていた。夜十時頃に他の二人が帰ってきて、パソコンのスピーカーを使って動画を見たりと、

          【香港旅行記②-1】立体迷路に殺されかける

          【香港旅行記①】垂直に暮らす街

           2024年2月7日(水)、この日から一週間、旧正月の休みを利用して、香港旅行に出掛けることにした。なぜ香港か?と聞かれれば、明確な答えがある。「航空券が安いから」と「行ったことがないから」という理由である。航空券は、キャンセル保証/保険/預け手荷物などのオプションを全て捨て去りステゴロかつ、平日の昼間に出発し、祝日を一日残した夜に帰宅、という需要が低い日程で、往復36160円。わけあって、台湾から定期的に出国する必要があり(こんなふうに書くと分かる人には分かってしまうだろう

          【香港旅行記①】垂直に暮らす街

          無限増殖する栞たち

           いつから始めたことなのかもうはっきりとは覚えていないけれど、僕は本を読むときに、栞を沢山使う。栞と言っても、大抵は栞として生を受けたものではない。レシートだったり、名刺だったり、展覧会のチケットだったり、電車の切符だったり、かなりラフなものである。沢山とはどのくらいかというと、例えば、岩波文庫でいえば1冊の中に5枚ほど挟まっている。もっと厚い本だと更に増えるし、薄い本だと1枚だけの場合もある。やり方は簡単で、読書を中断したときに、前の方から栞を持ってくるのではなく、新しい栞

          無限増殖する栞たち