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墓について

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アジア各国の墓場や墓園に訪れて、色々と考えています。
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記事一覧

【香港旅行記⑥(番外編:マカオ)】カジノの国へ

【香港旅行記⑥(番外編:マカオ)】カジノの国へ

 昨晩あんなことを書いた後に再度寝たら、驚くほどに熟睡してしまい、起きたらもう空港は朝の便に乗る人で賑わっていた。時刻は朝9時、今日はマカオに行ってみようと思う。

 今調べたところによると、香港からマカオに行くには、一度「港珠澳大橋香港口岸旅檢大樓」という長い名前の場所を経由しないといけない。「港珠澳」の名の由来は、港→香港、珠→珠海(中国の市の名前、マカオを取り囲むように立地している)、澳→澳

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【香港旅行記⑤】文物徑を巡る一日

【香港旅行記⑤】文物徑を巡る一日

 朝七時ごろまで、マックで途切れ途切れの睡眠を続けた。いつの間にかトレーを下げられてしまったので、ただ寝てるだけの人になってしまったけれど、何も言わずずっと居させてくれた。優しい世界。
 外に出たら寒くて死にそうだったけれど、ショッピングモールのトイレに入って、歯磨きをして顔を洗ったら、気分がシャキッとして寒さをあまり感じなくなった。おまけに日が出てきて、日光が当たる場所ではポカポカとする。

 

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【香港旅行記③-2】ダイヤモンドは砕けない

【香港旅行記③-2】ダイヤモンドは砕けない

ダイヤモンドの墓場へ

 先ほどの木造建築博物館から歩いて行ける場所に、今日の最後の予定、鑽石山(ダイヤモンドヒル)の鑽石山金塔墳場がある。現代では鑽石というのはダイヤモンドという意味なのだが、鑽という字には動詞としての「削る」とか「穴を開ける」という意味があるらしく、単に昔採石場だったことから、この名前が来ているようだ。(wikipedia「鑽石山」より)
 でも、今や商業地区となっているこの場

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【香港旅行記②-2】山肌を固めた人々

【香港旅行記②-2】山肌を固めた人々

海の見える墓園へ

 華人基督教墳場という墓園に着くと、入り口には警備員のような人がいるし、開門時間まで定められていた。事前に知らなかったのでびっくり。少し身構えたけれど、何事もなく通してくれた。裸足サンダルで一眼レフカメラをぶら下げた男を、見咎めないで入れてくれた警備の人に感謝。

 門をくぐると、H型鋼で作られた大きな十字架が見える。ここは基督という名の通り、キリスト教の墓地なのだということが

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台湾の墓を巡るエッセイ

台湾の墓を巡るエッセイ

初めての投稿でこのテーマは、自分でもどうかとも思うけれど、今一番書きたかったことなので、許してください。どれだけの方に読んでもらえるか分からないけれど、とにかく始めてみたかったんです。

先週の土曜日(2023年4月15日)に、ふと思い立って、僕が今住んでいる、台湾は宜蘭の東海岸にある「壯圍鄉第一公墓」にスケッチを描きに行ってきた。(何故そんなことを思い立つのか?という人がほとんどだとは思うけど、

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