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産学連携のデザイン~美大生のデザインが新鮮~

 日経電子版の記事【メーカーのお題に美大生が作品 素材の用途を開拓】は、軽く丈夫でガラスのような透明性が特長のプラスチック樹脂「Tritan(トライタン)」を活用して、メーカーの設定したテーマで美大生がデザインを競う、という取り組みをリポートしたものです。



 この記事を一読し、掲載された写真を見て感じるのは、何と言っても美大生のデザインした作品の新鮮な初々しさです。

 ――美しくエレガントで、かつ、卓越したUX(ユーザーエクスペリエンス)が込められている……

 それは、あたかもプロダクトデザインのファッションショーのような趣です。



 さっそく記事からそのほんの一例をピックアップしてみると――

▶新鮮な美大生のプロダクトデザイン

(1)花王
  ① テーマ・・・サスティナビリティ
  ② 作品・・・アイシャドーの容器「Erz」
   ●(課題)従来の容器は、多少のアイシャドーが残っていても捨て
       られてしまうケースが多かった

   ●(解決策)使用とともに容器がきれいに見えてくるため、
        アイシャドーを残さず使うようになる。
          使用後は金具を付けてピアス・イヤリングなどに
        できる。
  ③ 作品・・・男性用化粧品「ADAMANT COLLECTION」
   ●(課題)使い終わると廃棄されてしまうパッケージ
   ●(解決策)簡単に詰め替えのできるカートリッジ方式

(2)カシオ計算機
  ①テーマ・・・テクノロジーとファッションを融合させた『時計』の未来
  
②作品・・・エレクトロニックジュエリー「Veleno.」
   ●(課題)テクノロジーとファッション性の融合
   ●(解決策)時刻に応じて発光する電子ペーパーを内蔵し、さりげ
        なく時刻を確認できる、という明確なユーザー・シーンの
        ストーリー性



 こうしてみると、美大生など、産学連携でのプロダクトデザインには、計り知れないポテンシャル、企業内部からは絶対に出てこないようなアイデア、というオープンイノベーションが感じられます。



#COMEMO #NIKKEI

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