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品揃えの充実が逆境を制する

 日経電子版の記事【紙おむつ、親心つかむ3割高のプレミアム製品】によれば、少子化が進行する中でも乳幼児向け紙おむつの国内向け市場規模は現状で維持されているといいます。インバウンドの爆買いや越境ECの普及によって国内生産が拡大しているのは分かりますが、国内市場の維持は何によって達成されているのでしょうか?



 記事などから浮かび上がってくるのは、ユーザーの多様なニーズに応えた品揃えの充実です――

乳幼児向け紙おむつの『品揃えの充実』

(1)『プレミアム化』
  ●核家族化・共働き世帯の増加
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  ●子供一人にかけるお金が増える
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  ●より良いモノを使ってあげたい親心
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  ●【ニーズ】質を求めるユーザーの増加
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  ●肌触りや通気性の高さを重視する『プレミアム化』

(2)『きめ細かなサイズ対応』
  
●保育の充実・共働き世帯の増加など
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  ●【ニーズ】「おむつ外れ」の時期が延びる
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  ●大きいサイズの需要が増える

  ●【ニーズ】低体重で生まれる子が増える

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  ●小さいサイズの需要が増える

(3)『用途に特化』
  ●
就寝時に使用するタイプ
  ●短時間の使用のためのタイプ



 少子化などで単純に頭数での市場規模が縮小すると思われがちな状況で、従来通りのコモディティ化、価格競争を続けていては、市場縮小、売上低減が現実のものとなってしまいます。

 コモディティ化から脱却し、ユーザーの本来は多様なはずのニーズを掘り起こして、ユーザーの共感を得られる商品を開発していく事、ユーザーの多様ななニーズに応えた、『プレミアム化』・『きめ細かなサイズ対応』・『用途への特化』などの品揃えの充実こそが、逆境を跳ね返すのだといえそうです。







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