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社員の貴重なナレッジを共有する
日経電子版の記事【日本のEC支える楽天OB 1年で鍛える4つのメソッド】は、楽天における人材育成の4つのメソッドを紹介したものですが、改めて企業の進化の原動力というものを考えさせてくれます。
そもそも、一つの企業には多数の社員が在籍して、その個々の社員が日々自身の業務を通して、失敗・成功含めた体験、ナレッジを蓄積していきます。その時、個々の社員の持つナレッジが、その社員ないし周囲の狭い範囲だけに囲い込まれてしまっているのと、広く全社に情報共有されているのとでは、企業としての『ナレッジの総体』に大きな差が出てくるはずです――
▶社員のナレッジを企業のナレッジにまとめると……
(1)成功事例を応用して成功案件を増やせる。
(2)失敗事例を学習して失敗案件を減らせる。
(3)成功・失敗事例を組み合わせて、業務を推進する新たなシステムを
構築できる。
(4)一人ではなく多数人の経験を共有することで、人材の成長のスピード
が著しく向上する。
(5)会社としての進化のスピードも加速する。
(6)多数の経験の中から、意外なマッチングが生まれ、新たなアイデア、
イノベーションへと繋がる。
(7)縦割り組織のナレッジが横展開されることで、組織が一体感をもって
運用されるようになる。
(8)個々の組織では解決できない課題、放置されていた課題が、新たな
角度からの視点で解決へと向かう。
(9)特に顧客からのフィードバック情報の共有は、新たなプロダクトの
アイデアの種として極めて重要。
(10)情報共有すること自体が、新人教育・人材育成の貴重な材料と
なる。
(11)自分の担当業務以外の知識を吸収できる。
(12)個々のナレッジにその担当者の情報も含まれていれば、当然、直接
アドバイスを乞う事も可能になる。
社員が日々の業務を通して獲得したナレッジを共有ホルダーなどによって情報共有して、企業のナレッジという名の坩堝(るつぼ)に集約することで、様々なプラスの化学反応が起き、社員個人の成長、そして、企業全体としての進化へとスピード感を持って繋がっていくことは明らかではないでしょうか。個々の社員が獲得したナレッジを共有することで、企業の隅々にまで神経が張り巡らされ、組織としての一体感が向上すると、それが、やがて企業の進化する原動力へと育っていく、と考えられます。
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