くら寿司に見る『伝統とデジタルの融合』
日経電子版の記事【くら寿司、握れ海外市場 浅草の新型店で訪日客取り込み 帰国後の現地利用狙う】は、くら寿司が新たに開いた和の内装を特徴とするグローバル旗艦店をリポートしたものです。
イノベーティブ(革新的)なものが次々に登場する変化の激しい時代に、伝統的なものはいかにして生き残ってゆけばいいのか?
伝統の良さを生かしながら、現代人、そしてインバウンドの心にも刺さる尖ったサービス、ユーザーのインサイトに肉薄するサービスをどのようにデザインしてゆけばいいのか?
――この記事は、そんな問い掛けに、『伝統とデジタルの融合』という手法で見事に応えているように思えます。
さっそく記事からピックアップしてみると――
▶伝統とデジタルの融合
(1)伝統
① 和の内装⇨伝統の雰囲気(ムード)
1.白木の柱・テーブル
2.座席のシートは畳
② 和の演出⇨伝統の体感
1.日本の祭りを再現した縁日のスペース
2.射的・輪投げで遊べる
(2)デジタル
① 音声翻訳機⇨コミュニケーションのストレス軽減
② カメラを活用し皿の枚数を数える自動会計システム
⇨会計のストレス軽減
このグローバル旗艦店には、文字通りインバウンドを引き付け、帰国後の現地利用を促し、海外展開を加速させるポテンシャルがありそうです。
かつては、それだけで十分にイノベーションであった回転寿司というビジネスモデルをIT(情報技術)によってテック化することで、コミュニケーションや会計などにまつわるユーザーの様々なインサイトに迫るような施策は、多くのビジネスの現場で参考に出来そうです。
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