《連続投稿561日目》テレワークのあぶり出す弱点~テレワークを支える4つの『必要性』とは~
日経電子版の記事【「責任あいまい」テレワークで弱点あらわ テレワーク新常態(3)】では、テレワークにおける社員のマネジメントに悩む企業の抱える様々な課題がリポートされています。
さっそく、そのような課題の数々を記事からピックアップしてみると――
▶テレワークにおける社員のマネジメントに
関する悩み
① オフィスという共通の場にいないので、業務の進捗を把握できない。
② 目の前に本人がいないので、健康管理が難しい。
③ 上司の指示が不明確という日本企業の弱点が露呈している。
④ 部下が自立していないという日本企業の弱点が露呈している
(セルフマネジメントできない社員)。
⑤ 個々の社員の職務内容・責任範囲があいまいな日本企業の特有性が、
テレワークでは通用しない。
⑥ テレワークではホウレンソウが使えず機能不全に陥る。
⑦ 新たな働き方に合った人事評価の見直しが必要。
⑧ ビデオ会議では雰囲気や存在感といったものは通用せず、発言内容
が全て。
⑨ チームワークの名のもとに覆い隠されていた「さぼっている人」と
「がんばっている人」のパフォーマンスの格差が可視化される。
⑩ 紙文化からPC入力への変更・オンライン決裁などのデジタル化に難色を
示すベテランの存在。
など
(1) こうしてみると、オフィスというチームワークのスキームがなくなる事で、日本の企業風土でもある「あいまいさ」が通用しなくなり――
① 職務・職責の明確化、
② 業務指示の明確化、
③ セルフマネジメント、
④ 希薄化するコミュニケーションを担保する施策
――という『4つの必要性』が浮き彫りとなっています。
(2)この4つがなければ=中途半端なテレワークでは、組織、会社は機能不全となって空中分解しかねず、まずはそこを押さえた上で、進捗管理・健康管理・人事管理(評価)といった基本的な管理項目をテレワークと親和性のあるものに変えていく必要がありそうです。
(3)また、チームワークというセーフティーネットが取り払われることで、記事にもあるような社員間のパフォーマンス格差・ITリテラシー格差・発言力(発信力・表現力)格差等が可視化されてくる点も留意すべきと考えられます。
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