空気のようなシェアリング
日経電子版の記事【富士通マーケティング 図書館、貸し出し手続き不要に】は、図書館における貸し出し手続きが不要となる「ウォークスルー型図書自動貸出システム」に関するリポートです。
最近は、クルマや自転車、宿泊施設など、実に色々なもの、モノやスペース、スキルといった様々な分野でのシェアリングの潮流が拡がっていますが、よくよく考えたら、「図書館」というのは、それこそプトレマイオス朝エジプトのアレクサンドリア図書館などにも遡る人類最古の部類のシェアリングサービスです。
今、その便利なシェアリングサービス「図書館」の面倒と言えば面倒な貸し出し手続きが不要となり、まるで自宅の書棚から本を抜き取るように、ウォークスルーに本を持ち出せる、というのは実に画期的だというのが第一印象です。
▶ウォークスルー型の自動貸出システム
① ICタグを活用し、読み取りゲート通過時に自動で貸し出し手続きを
完了。
② ユーザーの歩行速度・本の冊数など様々な利用シーンに対応し、読み
取りゲートで本を確実に認識。
③ 本の返却ポストとも連動したシステムで、返却も自動。
④ 予め登録したメールアドレスに借りた本の通知。
⑤ ユーザーの利便性向上と図書館職員の窓口業務削減に繋がる。
シェアリングのサービスの利用開始に当たり初期登録さえしておけば、後は、今自分がシェアリングしているんだという事さえ意識させない、ストレスレスかつシームレスなUX(ユーザーエクスペリエンス)を実現するテクノロジーによって構築されたシステム、『空気のようなシェアリング』には、ユーザーのベネフィット、サービス提供者の省力化だけに止まらず、広く社会のあり方、仕組みを変えていくポテンシャルが感じられます。
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