チャットという名のビッグデータ~AIが導くメッセージの方程式~
日経電子版の記事【チャット内容から書き手の「気持ち」分析 AI活用で】は、AIアシスタントを搭載したチャットアプリ(メッセージングアプリ)という新しく興味深いサービスに関する好リポートだと思います。
確かに、チャットアプリが普及し、コミュニケーションの頻度が増大してくると、そのメッセージに含まれる感情や情報が正確に伝わっているか、という事が大きな問題になってきます。
▶メッセージ=感情+情報
⇨正しく伝えられるか?
⇨正しく受け止められるか?
そのようなチャットアプリから誤解を排除し、コミュニケーションの精度を高めるにはどうすれば良いか?――チャットという名のビッグデータを解析し、的確にアドバイスしてくれるAIアシスタントという存在には、大きなベネフィットがありそうです。
▶チャットアプリにAIアシスタントを搭載すると……
メッセージ✖AI=アドバイス
AIによる解析
=(相手)感情・性格・行動パターンなどを解析
=(ユーザー本人)対人関係バランスのスコア化など
そして、忘れてならないのが、記事でも指摘されているように、AIがチャットという名のビッグデータを解析し、ユーザーとフィードバックやプリセット項目を通した問答などをする事で、個々のユーザーの特性を的確に把握したターゲティングによる情報発信ができるようになる事です。個人情報の保護を前提に、チャットという極めて密度の濃いデータに基づくターゲティングのポテンシャルには大きなものがありそうです。
▶ メッセージ✖AI
⇨ターゲティング
⇨情報発信のプラットフォーム
例えばグルメレビューの世界で、AIを搭載することによって、無数の口コミを解析して的確なレコメンドができるようになるように、チャットアプリの世界でも、AIを搭載することで、ユーザーに大きなベネフィットを提供できるなど、これからも、既存のサービスにAIを搭載してUX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させ差別化を図るような施策は、ますます広がってゆくと考えられます。
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