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ひとんちの、話

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日記のような、私的な、できれば極力下世話なことを書きたいマガジンです。
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#文学フリマ東京

そわそわして

そわそわして

そわそわしている。
明日、11/22は #文学フリマ東京  だ。
わたしは会場に行けないものの、本屋・生活綴方のブース(ター31)で『るるるるんvol.2』を発表する。
冷蔵庫をテーマにした小説三作品を収録している。

もともとは、文学フリマは目標にしていなかった時期もあった。まずは書くことに集中しよう、そう「るるるるん」の仲間と話しあって、丁寧に作っていくことを決めた。

それからローリングストー

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文具屋さんで

文具屋さんで

ピンポン・ピンポン
寂れた文具店に入ると、チャイムが鳴ってしまった。
はいこんにちは、とおじさんが出てきてしまった。

紙を買いにきた。
紙なんてAmazonで注文すればいいと思っていた。
「るるるるん」で本を作るとなって、まず紙の厚さを知った。
ほかにも気にしないといけないことは山ほどありそうだけど、まずは紙の厚さから始まった。
「表紙用」だとかいろいろ書いてあるけれど、やっぱり触らないことには

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11月の新月

11月の新月

月の満ち欠けを気にしていたい。
満月の夜に財布をふるとか、なりたい自分になるためのアファメーションをするとか、そういう決まりごとはやる気になれないけれど、ムーンプランナーという手帳に出会ったときに、月の満ち欠けで気持ちに区切りをつけてもいいじゃないかと気づかせてもらった。

今日は新月だ、と考えていることが好きだ。

『アフリカ』の書影がツイートされていた。

それからわたしとかとうひろみ、3月ク

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明日からクリスマス

北海道の羊飼いを追ったドキュメンタリーを観る。彼の育てる羊のお肉は、有名レストランのシェフたちに愛されている。

しあわせな羊はお肉がやわらかいんです。

というような言葉が流れる。
しあわせだなぁ、とつい発してしまうタイミングの人間のお肉はそのとき、やわらかいんだろうか。

彼は母羊からときには仔羊を取り出し、育てて、出荷する。羊毛も売る。
わたしたちは命を最大限に使わせてもらっていることを、産

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熱海にて、悲しい粘度

熱海にて、悲しい粘度

静岡県内旅として熱海に行ってきた。自宅から車で30分の贅沢だ。
老舗旅館の部屋食・お部屋に露天風呂がついているプラン。
海が見える部屋、伝統的な旅館、すばらしい和食。
最高だったんだけど、お食事をお世話してくれる仲居さんの存在感がすごい。

どうやら自分の息子と、うちの夫が似ているところがあったようで、楽しそうに話しかけてくる。
「若いわね!」(童顔なので)
「あら、真面目ね!」(旅館の案内を読ん

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