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<フレキシブルなワーキングスタイル事例>インドからのテレワークで、日本時間に合わせた理由。

 ヒューマングループでは数多くのグローバル人材が活躍しています。コロナ禍を経て世界中にオンライン環境が整い、いまやワーキングスタイルもさまざま。オフィスにとどまることなく、ワールドワイドかつフレキシブルに働く事例をご紹介します。

ヒューマングローバルタレント株式会社 事業推進室   パランジャペ・ピリヤンカさん

——ヒューマングローバルタレントには、どのような経緯で入社されたのですか?

 私はインドのムンバイ出身です。大学では日本の歴史を学びました。また子どもの頃からジブリ映画など日本のアニメも大好きで、「いつかこのすてきな国に行ってみたい」と思っていました。
 2015年に広島大学へ短期留学したことをきっかけに、卒業後は日本で働きたいと考えるようになりました。インドでIT系企業のプロモーションに携わった後、2019年に来日。いくつかの会社を経て、2022年にヒューマングローバルタレント株式会社に転職をしました。

——日本語はどこで習得されたのですか?

 インドの日本語学校です。私の母語はインド西部で使われるマラーティー語、大学などの教育は英語で受け、他にヒンディ語も使います。現在、仕事のほとんどは日本語で行っています。

——普段のお仕事について教えてください。

 ヒューマングローバルタレントでは、外資系・グローバル企業の転職・求人サイト「Daijob.com」を運営しています。私は企業側ではなく、応募者側のプロモーションやマーケティングに携わっています。SNSを通じてのプロモーション活動といった施策を計画し、応募人数などの設定されたKPIを達成することが主なミッションです。直接、応募者や企業の担当者とやりとりすることはなく、チームミーティング以外の時間はデータ分析などPCでの作業が業務の中心となります。

——ご結婚のためにインドに帰国された際、テレワークも行ったそうですね。

 2022年12月上旬から1月中旬までの6週間、インドに帰国していました。慶弔休暇と年末年始休暇をあわせ、その間に結婚式を行い、その前後にムンバイの自宅でテレワークを行っていました。
 日本とインドの時差は3時間半です。私は日本時間に合わせて仕事をしていたので、勤務時間は朝5時半〜14時半でした(日本時間9〜18時)。ランチは家族と一緒にとりたかったので、インド時間のお昼12時半(日本時間16時)に設定していました。

——なぜ、日本時間に合わせて働いていたのですか?

 そのようなルールがあったわけではありません。私から上司に申し出ました。私の部署は10人ほどのチームで仕事をしているため、みんなと違う時間で働くと相談事などがしづらいと考えたからです。また上司の承認が必要なときなど、時差のせいで1日のロスが生じてしまうのも無駄だと思いました。

——勤務時間は、ずっとオンラインでつながっていたのですか?

 いいえ、基本的には設定されたミーティングの時間だけです。それ以外の時間は自分の業務に集中し、相談事などがあればチャットやメッセンジャーアプリでやりとりを交わしていました。日本語でのコミュニケーションに不自由はしていませんが、ビジネス文書の作成にはまだ自信がなく、同僚に確認をお願いすることが多かったです。

——インドからテレワークするにあたって準備されたことはありますか?

 インドの夏場は電力が逼迫して停電が多いのです。今回は冬でしたが、念のため停電対策としてバックアップジェネレータなどを準備しました。幸い、今回は停電することはありませんでした。

——テレワークで困ったことはありましたか?

 「10時開始って、どっちの10時?」とならないよう、ミーティング時間の設定には注意していましたが、日本にいるときからテレワークには慣れていたので、業務で困ったことはとくにありません。仕事を終えた後は結婚式の準備に忙殺され、おかげで寝不足になったことぐらいでしょうか(笑)。

結婚式はメインの日を含めて5日に渡っていろいろな儀式が行われたそうです

——今後、海外からのテレワークを行う人たちへ伝えたいことは?

 上司や同僚としっかりコミュニケーションをとることです。とりわけ報連相が大事です。自分の業務に関して積極的に報連相を行い、周囲の人たちに理解しておいてもらうことで、かならず仕事がスムーズに運びます。
 私もインド滞在中は日々の仕事を日報で報告し、毎日のコミュニケーションを欠かさないよう心がけていました。テレワークに限らず、普段からまめなコミュニケーションをとることがとても大切だと思っています。

——ご結婚を機に、インドで働くことは考えなかったのですか?

 もともと日本で働くことが夢だったので、いまは考えていません。結婚相手は日本語学校で知り合ったITエンジニアで、彼も日本で暮らすことを楽しみにしています。お互いにテレワーク可能な仕事ですから、今後は出社と自宅での勤務を半々くらいにして働ければと考えています。
 私の目標は、この会社でよいマーケッターになることです。もしも海外に当社の拠点ができたら、そのときは海外勤務にチャレンジしてみたいと思っています。


<ヒューマングローバルタレント株式会社・会社概要>
ビジネス・プロフェッショナル×バイリンガルのための転職・求人情報サイトDaijob.comは、1998年にオープン。累計登録者数67万人、求人掲載数常時11,000件以上と、世界27カ国・8,400社以上の外資・日系グローバル企業から高い評価を得てきました。海外転職専門の「Working Abroad」や、職種やスキルに特化した「Daijob Specialists」シリーズの転職サイトも展開し、ダイレクトリクルーティングを含め、企業と求職者との効率的なオンラインマッチングの場を提供しています。


※2023年1月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・部署名等は取材時のものとなります。



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