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【ビジネス】個人ニーズと組織ニーズ②

以前、こちらの記事で「個人ニーズ」と「組織ニーズ」についての記事を投稿した。
今回は、その内容をよりイメージしていただけるように、いくつかの例で整理してみようと思う。

Ⅰ.会社組織における例


法人営業を行う際や、会社組織等の組織同士のコミュニケーションにおいて、押さえておきたいのがこれだ。
目の前の相手の「会社組織」における「組織ニーズと個人ニーズ」。
もし相対する相手が、企業の中間管理職であったとしよう。
その人には、
・組織ニーズ「中間管理職としての役割」
・個人ニーズ「その人が会社で成し遂げたいこと」
が存在しているのが通常であろう。

・組織ニーズ「中間管理職としての役割」
でいくと、部署や組織の構成にもよるが例えば…
●部署の利益率を〇%改善する
・年間で部署全体で〇〇億円の売上を上げる
・新たに〇名の従業員を採用する
・部署の離職率を〇%下げる
等々、組織に求められている役割や目標が存在するだろう。

加えて

・個人ニーズ「その人が会社で成し遂げたいこと」
としては本当に様々だが、
●最小の時間で成績を出して、家庭の時間も大切にしたい
・出世して役員まで登りたい
・会社を通じて世の中に成果を残したい
・残業時間〇〇時間以内で年収は〇〇程度
・役員の〇〇に気に入られたい
等々、こちらも様々であろう。

営業でその人に対して何らかの提案を行う場合や、
一緒に仕事をする際は、上記をイメージしながらコミュニケーションを取るのが一番だろう。

自社のシステムを使うことにより、販促活動や営業管理が効率化されて、
コスト削減が実現されます。結果として、
●利益率が〇%向上します。(組織ニーズ)
加えて、
●現在のシステムでかかっていた管理作業が、月〇〇時間削減されるので、
労働時間が削減され、家庭との時間も増やすことができるようになります。
(個人ニーズ)

といった、その人の立場と個人としての想いを尊重するような提案や支援ができると相手も興味がわくことが想像できる。

また違った場面では、

Ⅱ.家族を持つ女性の例

家族という一種のコミュニティに所属している場合でも、
同様に「組織ニーズ」と「個人ニーズ」の例があるといえる。
例えば、相対する相手が配偶者・子供がいる女性であるとする。
その女性には、
・組織ニーズ「配偶者・子供をもつ女性としての立場」
・個人ニーズ「一人の女性としての人生」
というものが存在する。

・組織ニーズ「配偶者・子供をもつ女性としての立場」
でいくと、これは家族や配偶者との関係性や形が様々なので、あくまで一例だが、
●住環境を清潔に保つ役割(配偶者とお互いに求められる)
・子供の世話をする役割(配偶者とお互いに求められる)
・家族の料理を準備する役割(配偶者とお互いに求められる)
・子供のコミュニティに参加する役割(配偶者とお互いに求められる)
等々、家族というコミュニティで達成すべきゴールに対する役割が存在している。

加えて、

・個人ニーズ「一人の女性としての人生」
としては、
●いつまでも綺麗で自分が好きな自分でいたい
・家族と穏やかに生活をしたい
・一個人として、社会に価値を提供したい
・友人たちといつまでも仲良く集まれる関係性でいたい
等々、個々人によって様々な価値観があるように、個々の個人ニーズが存在する。

そういった、女性の場合は、効率的に
●住環境を清潔に保つ役割(組織ニーズ)
を果たすことができる。ということに加えて
自身の時間を確保することができ、
●いつまでも綺麗で自分が好きな自分でいられるように(個人ニーズ)
エステや美容院に行く時間を確保できるようなサービスや提案、コミュニケーションの取り方が心に響くのではないかと思われる。

これらは、あくまで一例であり、簡易的な整理である。
人には本当に様々な立場や想いが存在する。
価値観は多様とはいえ、社会に所属して生きている以上は、
みな社会の立場と個人の想いの葛藤に少なからず悩むことはあるだろう。
ただ、皆一様に幸せに生きたいと思っていることは共通していると思う。

そんな目の前の相手と、最適なコミュニケーションを取ることで、
豊かな時間が生まれることを切に願う。
当たり前の価値観はない世界で、目の前の相手と向き合うことができる一助になれば幸いだ。


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