見出し画像

8時間労働はしんどい

2時間くらいベッドに入って、30分くらいウトウトしたけれど、鼻水が止まらないので仕方がなく薬を飲んだ。
すでに鼻の下が赤くなってヒリヒリする。
「やわらかいティッシュ」を使っているのになぁ。

もともとリモートの予定だったから、やろうと思えば鼻をかみながら仕事はできたと思うけれど、体調を見ながら中途半端にやるよりも「休み」にしたほうが精神的にゆっくりできる。
体調というより、「やる気」のほうが損なわれている感じ。

いま私がいる会社は基本は7.5時間労働だが、出勤のときは通勤時間が2時間足されるから「仕事のために費やす時間」は9.5時間になる。
介護のために実家に泊まり込んで通勤していた時は、往復5時間も通勤にかかっていたから、1日のほとんどが仕事と介護と家事で、食事も睡眠もほんの少しだった。

Z世代と呼ばれる人たちの中には「8時間労働は長すぎる」という意見があるらしいが、私はそのかたがたが生まれるずっと前からそう思っていた。
もうさ、産業革命や高度成長の時代じゃないんだよ。
よしんば24時間を3で割って、休養と自由時間と仕事と8時間ずつにするなら、仕事のためにやむを得ない通勤時間2時間を差し引いてほしいものだ。
というか、3で割った8時間を自由時間に充てられる人なんてほんのわずかだろう。
そもそも、3で割るという単純さが気に食わない。

食事や入浴を「自由時間」枠に入れるのはどうなのよ。
食事だって、座れば黙って出てくるものではない。
使った食器だって洗わねばならない。
ゴミもまとめねばならない。
そういう家事や育児や介護さえも、なんで「自由時間枠」なのか。

労基法は8時間を超える労働には割増賃金を支払わねばならないと言っているだけで、8時間働かねばならないとは言っていない。
なんで、うちの基本は6時間労働ですとか、定時退社時間は16時です、とか週3日制、4日制ですという会社がもっと出て来ないんだろう?

VDT作業のときは、50分連続したら10分休みとかいうガイドラインみたいなのがあった気がするのだが、まず実施されてはいないと思う。
トイレに行ったり、自販機の飲料買いに行ったり、喫煙者はタバコを吸いに行ったりしている分を引いても、6時間かせいぜい7時間労働でいいんじゃないかと昔から思っている。
17時に上がれるというのと18時まで定時というのは、精神的にも全然違うんだよねー。

つい数年前までは、14~15時間労働をしていた。
養わなければならない家族がいなくなって、もうしなくてよくなったし、体力的にも気力的にもできない。
それでようやく保つことのできる暮らしや、そうしなければ回らない業務体制のほうがおかしかったのだ。

現実的には労働時間が短くなって、その分収入が減って暮らしていけない人もいるだろう。
でも、1日のほとんどを「しなければならないこと」に費やさなければ生きられないような社会自体を変えていかなければと思う。
パーティー開けば、お金が集まるような政治家にはわからないだろうけれども。

「ブギウギ」の「大空の弟」の歌詞は、出征した弟の消息が「〇〇」としか伝えられないことへの嘆きや哀しみに満ちていた。
政府や官僚が自分たちに都合の悪い文書を黒塗りにして伝えないのはいまも同じ。

読んでいただきありがとうございますm(__)m