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登山のあるある早く言いたい  もりたからす

山が好きだ。自然が好きで、体を動かすことも好きだから、人様に胸を張って趣味だと言えるくらいの頻度で登山やトレイルランニングを楽しみたいものだと常々思っている。

そのため平素から「アルトラ」や「ゼロシューズ」を履き、「山と道」や「パーゴワークス」を背負っているというのに、なかなか山へ踏み入ることができない。

私の前に立ちはだかる大きな壁、それは「登山口までの道のりがもうトレーニングになっちゃう」問題だ。

運転免許を持たない私の移動手段は足or自転車に限られ、ここに由々しき事態が生じる。

一例として、私の暮らす街にはトレイルランニングにぴったりの、標高700mほどで難度別コースが設定された低山がある。

そこに辿り着くまでの道のりが険しい。片道5キロはずっと勾配、しかも自転車を漕いでは登れない急坂が途中に数ヶ所ある。標高はぐんぐん上がり、2つ目の坂の途中から、もう市街地が一望できてしまう。助けてくれ。

ようやく登山口に到着した時、私はもうくたびれ果てている。そこからのトレランはオーバーワークだ。諦めて帰宅すれば往復10キロラン達成。キロ6分ペースならたっぷり1時間の有酸素運動だから充分すぎる。自分へのご褒美にポテトチップ、アイスクリームなど悪徳の限りを尽くしてしまう。

低山でこれだから、ある程度の標高を有する山へ向かう場合、これはもうはっきり「登山口へ向かうまでがもう登山」問題となる。

一度試しに最寄りの標高2000mマウンテンの登山口まで歩いてみたところ、ひたすら上りで片道3時間かかった。途中には休憩所があったし、一部未舗装路もあった気がする。往復で足はパンパンになり、帰りに寄った温泉があまりにも最高だった。やはりあれは、既にして登山だったのではないか。

そんなわけで私は、なかなか山に登れない。誰かが車で登山口まで連れて行ってくれる機会を虎視眈々と狙っているオフロード志望者である。

直近の登山は、やはり標高2000m弱、学校登山などにも選ばれる比較的難度の低い山であった。この時は親類の子が山に行きたがり、同行者として私が選ばれた。こういうチャンスを逃さないために日頃から「鰻には山頂、あ、山椒だよねー」などさり気ない山好きアピールを欠かさない私である。

坂道の話をしていたら先日の「日向坂46、丹生ちゃん含む4人同時卒業」のニュースを思い出して具合が悪くなってきた。

登山あるある「登山口がある程度の標高ありがち」


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