- 運営しているクリエイター
#エッセイ
5歳息子「この服着たくない」。込められた想いは、服へのこだわりなんかじゃなかった
「あのね、ぼくね、このふくきたくないんだよ」
何の変哲もないある日の朝、5歳の息子が唐突にこう言った。
息子は毎朝夫と一緒に起床し、その後夫が息子の服を選び、朝食前にその服を自分で着る。これが彼の朝のルーティンだ。
しかし、この日は違った。自分が袖を通した服のデザインをじっと見つめた後、彼は目に涙をいっぱい溜めて、か細い声で先程のセリフを吐いた。
その服は、前日家族でららぽーとに行った際に購